Practice Report 練習場レポート

番記者メモ:攻撃的な姿勢でポジション奪取へ、冨成慎司/ 岐阜担当 西川結城

2011/4/15 7:00 0

かつては不動の右SBも、ここ2シーズンは不遇をかこっている。天皇杯で準々決勝まで進出するなど、岐阜が躍進した09年。冨成は、攻撃的SBとしてチームになくてはならない存在だった。決してスピードやドリブル突破といった特長を持った選手ではない。ただ機を見て仕掛けるオーバーラップや中盤のパスワークへのタイミングの良い顔出し、そして最終ラインから前線に放たれる思い切りのいいクサビのパスで、彼はチームの攻撃に大きく貢献した。ただ守備面の脆さから、昨季は先発の座から離れてしまう。特に昨季はチーム全体が守備的なサッカーに移行したため、出番が来ることはなかった。落ち込みかけた気持ちを前向きにさせたのが今季のサッカー。チームは木村新監督を迎え、再び攻撃的なスタイルに舵を切った。「攻める意欲を持ってプレーできることが自分にとっては何よりも救い。必ず自分に出番が回ってくるときはある。今年はそのチャンスを逃さずに、ポジションを奪い取りたい」。プレー同様、冨成に攻撃的な姿勢が戻ってきた。彼の巻き返しが始まる。

(提供元:サッカー専門紙EL GOLAZO)


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