ACL制覇に向け、今季をベースにピンポイント補強
昇格一年目での三冠という完全制覇を成し遂げたG大阪だが、長谷川体制3年目となる来季、最優先の目標は7年ぶりのアジア制覇への挑戦である。得点数、失点の少なさがともにリーグ2位というバランスの良さは簡単に崩れようもなく、スタイルに大きな変更はないはずだ。年齢構成も遠藤らベテランがけん引しながら、中堅の阿部や倉田らが急成長。下部組織育ちの大森や西野らもJ1で通用するレベルに成長し、世代交代の道筋も見え始めている。ただ、三冠獲得直後に遠藤が「来季に向けた課題が出た」と話したように、攻撃に関してはこれまで以上のグレードアップが不可欠だ。鋭いカウンターに軸足を置きながらも、やはり本来志向してきたパスワークにもさらなる磨きをかけたい。
三冠を獲得したが…