「すいません…」。
27日の練習後、ファンサービスを終えたカイオ選手は、僕の顔を見るなり日本語でそう言いました。もちろん、24日の北九州戦の退場についてです。カイオ選手は前半18分、北九州のセンターバック、宮本選手に倒され、挑発されると、手で胸を突いてしまい、報復行為で一発退場となりました。カイオ選手が退場するまで、横浜FCは前線から積極的にプレスを掛け、攻撃陣がゴール前に飛び込んでいくアグレッシブな戦いを見せていましたが、カイオ選手の退場で守備的に。一度は同点に追いついたものの結局1-2で敗戦。カイオ選手の退場は痛恨でした。
渡名喜ジェフェルソン通訳がその場にいない中でしたが、「どうしたの? なんであんなことしたの?」と聞くと、カイオ選手は片言ながら日本語で話してくれました。「相手がこうやって(頬を叩くしぐさ)挑発してきた。でも、ゴメンナサイ」。
北九州戦が苦しい試合になっただけでなく、当然、カイオ選手は次節の千葉戦には出場できません。出場停止が1試合で済んだことには胸をなで下ろしましたが、大一番にエースがいないことは、やはり大きな痛手。「相手のファウルが危険だったし、挑発もしてきたけど、絶対にやってはいけないこと」(岸野監督)です。言葉通り反省をして、そしてチームに迷惑を掛けた分、試合に出た際には勝利につながるゴールで返すことを期待します。
ところでカイオ選手、今まで通訳を介さずに話すのは挨拶程度だったのでわかりませんでしたが、思っていたより日本語が上手なんですね。勝手にイメージしていてゴメンナサイ。