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「いまごろはカリスマ美容師になっていたかも(笑)」下平 隆宏監督(柏レイソル)/インタビューその③

2016/5/20 15:00



―下平監督は高校卒業後、柏レイソルの前身である日立製作所サッカー部に入部されます。そのとき高校の先輩である手倉森誠監督(現・U-23日本代表監督)に進路を相談されたと聞きましたが?
「もともと高校のころサッカーで飯を食うという考えはありませんでした。普通に高校3年生の夏には就職活動をしていたんですよ。美容師になるための就職先が決まっていました。その当時、母校の五戸高(青森県)はサッカーが強くて、毎年(高校選手権に)出るような高校でした。実際に高校選手権に出られましたが、1回戦で鹿児島実業高に負けて終わってしまったことが、どうしても悔しくて。『これでサッカーが終わりか』と思ったらやり切れなくなって、『なんとかサッカーを続けられる道はないか』と考えるようになりました。そこで就職は決まっていたのですが、サッカーを続けられる道を探し始めました。ただ、当時の日本リーグには全然知り合いの人もいなかったですし、知っているとしたら高校の先輩しかいなかったので、手倉森さんに電話をして、『テストを受けられたりしないですか』という話をしました。そのときはもちろん手倉森さんも選手だったので、『ちょっと難しいかな』という感じだったのですが、そうしたら小学校のときの指導者の方や、周りの方々がいろいろと動いてくれて、その中に日立の人と知り合いの人がいて、練習参加からテストという形で1週間参加して入部できることになりました。だからあそこでアクションを起こしていなかったら、いまはカリスマ美容師になって、2、3店舗ぐらい経営していたかもしれませんね(笑)」

―現役引退後は柏でスカウトの仕事などをされましたが?
「現役を引退してから、『レイソルでスクールコーチといった普及活動をやってほしい』という話を頂いて、それはもちろんレイソルで引退したあとも仕事ができることは光栄だと思いました。ただ、そのときはチーム状況があまり良くなかったので、トップチームにも関われる仕事がしたいと、強化部にお願いしました。当然トップチームのコーチは無理なので、まずは普及活動をしながら強化部でスカウト活動をサポートする話を頂きました。当時はスカウトやチーム強化の分野で仕事を続けていきたいとも考えていたのですが、その後指導者に関しても興味が出てきました。きっかけの一つはスカウトとしていろいろな指導者の方のところに行ってご挨拶をさせてもらったり、話を聞いたりするのですが、プレーヤーとしての話はできたとしても、指導者同士としての話はできませんでした。指導者としての経験がないので、その気持ちが分からないんですよ。そこに限界を感じたんです。指導者の方々と同じ目線に立って、指導者としての話ができるようにならなければいけないというのが、最初のきっかけでした。それに、若いうちに指導者にチャレンジしないと、段々チャレンジする機会はなくなってくるとも思っていたので、良いタイミングでクラブからアカデミーのコーチをやってみないかという話をもらって指導者の道を歩み始めました」

―スカウト時代の経験などがいまに生きていることはありますか?
「スカウト時代の経験が直接指導に生きているかと言ったら、それはあまり関係ないのかなと思います。ただ、レイソルというクラブに関わってきたという意味では、(自分がスカウトに関わった)鎌田次郎とか、田中順也とか、大津祐樹もそうですけど、高校生や大学生のころからずっと知っているし、どういうふうにここまで成長してきたとかいうのは把握できているので、コミュニケーションの取り方、互いの信頼関係を構築する上では生きているのかなと思います」

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