■サガン鳥栖
積極的な守備を持続し、できる限りポゼッションも
前節(1●2)はG大阪に逆転負けを喫し、2ndステージで初の敗戦となった。失点の形よりも気になるのはその内容だ。得点直後と試合終了直前に失点を喫したが、いずれもサッカーにおいては特に集中すべき時間帯。「最近、チームとして流れが良かったところで少し甘くなっていたのかもしれない」と福田も振り返る。しかし、手も足も出ないような試合を演じたわけでもない。「G大阪戦を教訓にしていかないといけない」(福田)とひさびさの敗戦を喫したことであらためて集中の重要性を見直している。 1stステージでは敗れはしたが(第6節・0●1)、高い位置からの果敢なプレスで川崎Fを苦しめることには成功した。「守備の部分はああいうイメージでいける」と高橋も話すように、夏場であってもパス回しに長けた川崎Fが相手であっても、アグレッシブな守備を展開していくことになるだろう。
とはいえ、良い守備を持続するために、自分たちがボールを保持する時間も増やしたい。1stステージ終盤からポゼッションの自信を深めてきたのがいまの好調の要因でもある。前回対戦時との違いを見せるため、川崎F相手に上回ることは難しいとしても、できる限りポゼッションでも対抗していきたい。
2ndステージ制覇という点を考えると首位・川崎Fを叩いておきたいところだが、「(目の前の試合を)一つひとつという感じが強い」と高橋も話すようにチームは先を見ずに一意専心の構えは崩れていない。
今節はユニフォーム配布などのイベントが実施されることもあり、多くの来場者が予想される。サポーターの声援も後押しに、ホームの利を生かして川崎Fに17試合ぶりの土をつけることを目指す。(杉山 文宣)
■川崎フロンターレ
メンバー変更の可能性も、やることは一緒
今節を終えると、翌週はアウェイで浦和と当たり、その次には柏との戦いを控える。「個人的にはすごく重要だと思っている」とは谷口の言葉だが、上位にいるチームとの連戦、しかも二つはアウェイ。これまでの対戦相手に中位以下が多かったことを考えると、ここが2ndステージの最初の山場であることは間違いなく、川崎Fの真価が問われる一戦である。
ただ、その勝負のときを前にしながら悲報もある。不動のレギュラーとして左SBで活躍をしてきた車屋が肉離れで離脱。長期離脱をしていた森本が全体練習に4カ月ぶりに合流するという朗報はあるものの、負傷明けの選手にすぐさま結果を求めることは難しいという現実的な目線で考えると、調子を上げていた車屋の離脱は相当痛い。
ただ、昨季30試合に出場しながら、今季は細かな負傷もあって主軸を担えていなかった武岡が先発復帰する予定だ。鳥栖はプロデビューを果たした地でもあり、奮起に期待したいところ。
そして、前節・甲府戦(4○0)で負傷退場をしたエドゥアルド・ネットに関しては、練習はこなすものの、万全ではないようで、森谷と入れ替わる場面も。とはいえ先週のエウシーニョの例もあるように、ブラジル人選手は試合に照準を合わせてくる。そう考えると彼がそのままスタートから出場する可能性もある。
メンバーの変更はあるかもしれないが、今季の川崎Fはそんな中でもチームの志向するサッカーができている。ボールを握り、押し込んで相手を消耗させ、仕留めるというスタイルに変わりはなく、守備的な鳥栖に対してもやることは一緒。いつもどおり、「焦れないでできるか」(橋本)がポイントだ。(竹中 玲央奈)