格下相手でも欲しいのは結果
先週末に行われたJ2第30節の徳島戦(1●3)、東京Vは立ち上がりの10分で2点を奪われると、前半の終盤に3失点目を献上。後半は1点を返して勢いを強めたが、今季の中でワーストに近い前半のプレーを払しょくできるほど、フットボールは甘くなかった。チームとしても出場停止だった主将・井林の穴を埋めることができず、守備面は選手選考を含めて見直しが急務。今後のリーグ戦に向けて不安だけを残す結果を招き、東京Vはリーグ中断期間に入った。
白星と黒星が交互に続いていた状況で、目指していた連勝ではなく、連敗を喫してしまった東京V。「精神的にも切り替えるのは決して簡単ではない」と鈴木が現状を説明するように、チームが負ったダメージは間違いなく大きい。しかし、このタイミングで休みを与えてくれるほど甘い世界ではなく、今週は天皇杯1回戦が待つ。いまは何よりも目の前の試合に真摯に取り組んでいくことが現状を切り開く一歩となる。そのため、ここから2週間続く天皇杯ウィークを何としても有効活用したいところだ。もちろん、それは「しっかりとした競争の中で選手を送り出したいし、良いトライをする2週間にしたい」という冨樫監督の言葉にも表れており、いますべきことを明確にして、チーム全体で課題の修正を施していく必要がある。
V市原戦に向けては、「勝つことで先につながると思っているので、しっかりとしたメンバーを使う」と冨樫監督は語っており、けが人の復帰を含めてチーム内の競争は激しさを増すはずだ。指揮官は前節の試合後、サポーターに向けて「選手を信じてほしい」と言葉を連ねたというが、今回は誰が出たとしても結果が求められる一戦。選ばれた選手がどれだけ責任を背負って戦えるかが勝負の生命線となる。(林 遼平)