Photos: Yoichi Iwata
秋田、健闘及ばず。川崎Fが後半に3得点
立場の違いを考えれば、川崎Fにとっては「絶対に負けてはいけない」(車屋)試合だったが、前半の45分は今季ワーストとも言ってもいい出来で、まったく差を見せ付けることができなかった。
「スイッチが入るのが遅過ぎた」とは谷口の弁。立ち上がりのテンションの差は明らかだった。「自分たちがチャレンジャーとしてぶつかっていくとか、良い経験になるとか、そういうことではない。川崎Fに勝とうと、勝つところまで持っていこうと。あくまで、そういう思いで試合に臨んだ」と秋田の間瀬監督が語るように、“良い経験”として終わらせるのではなく、川崎Fを全力で倒すための準備をしてきた秋田。そのアグレッシブでコンパクトな守備に対して川崎Fはまったくと言っていいほど前にボールを運べなかった。そして28分、中盤のミスパスをさらわれ、こぼれを拾った前山に見事なミドルシュートを浴び、秋田にまさかの先制点を献上。その後も引かない相手に対して攻めあぐねる時間が続いた。
ただ、「(体力が)落ちると思った」と大久保が語ったように、さすがにフルスロットルで立ち上がりからプレーし続けていれば、夏場ということもあり、勢いは保てず、守備に穴も生まれる。そして、川崎Fは慌てずにボールを保持して相手陣内に押し込み、相手の体力を削いでその穴を狙い続けた。その結果、67分に車屋のパスからエドゥアルドが川崎F加入後初ゴール。さらに77分には大久保、82分には田坂がネットを揺らし、終わってみれば3-1で勝利を収めた。激しいプレスに苦しみビハインドを負っても、これまでやり続けてきた攻撃力に自信を持って「愚直にやり続けた」(中村)からこそ得られた勝利でもある。ただ、川崎Fとしては前半45分の出来にはしっかりと向き合わなければいけない。(竹中 玲央奈)