前半で勝負あり。計4発の町田が2試合連続の大勝
町田は序盤から、一つの縦パスをきっかけに次々と選手がつながっていった。それは試合の中でのパス回しというよりかは、まるで練習のようだった。
11分には三鬼の斜めのパスを中島がフリックすると、吉尾がワンタッチで佐野へ。佐野がダイレクトで右足を振り抜くと、コントロールされたシュートが右上に決まって先制に成功する。その2分後にもセカンドボールを回収し続けて波状攻撃を繰り返すと、同じように太田が斜めのパスを中島へ。「今日はファーストタッチのフィーリングがすごくよかったので、あそこに入ってきた瞬間にターンというか、横に流して打とうと決めていた」という中島は、ワンタッチでディフェンスを外して3カ月ぶりのゴールを決めた。さらに、29分にも長谷川にクサビのパスが入ったところから攻撃のスイッチを入れると、今度は佐野がフリーの太田へ斜めのパス。これも太田がしっかりと仕留めて3-0。試合終了間際にもチョン・テセがPKを決めたが、勝負は前半の時点で決していた。
素晴らしい試合を見せた町田の監督、選手たちは試合後の会見でも自信に満ち溢れていた。「トレーニングでも質の高いプレーを見せられているし、怖がらずに試合でもトライできていることがこういう結果につながっている。こういうきれいな崩しでゴールを決められるチームはそう多くないし、それをわれわれが試合の中で見せられたこと、決め切ったことにも成長を感じる」とランコ・ポポヴィッチ監督が言えば、中島も「練習からみんながしっかり連動して攻撃できているという自信がある。今回もいいコンビネーションから点が取れて、それも自信になった」とトレーニングの成果を強調した。
町田は前節・甲府戦の3-0に続き、今節も4-0という快勝で、暫定ながら5位に浮上。一方の金沢はこれで9試合勝利なし。まだ1試合消化が少ないとはいえ、降格ラインが迫ってきた。ここからは北九州、山口、松本との大事な3連戦を迎える。(文・村田 亘)