Feature 特集

【最優秀監督賞 リオネル スカローニ監督(アルゼンチン)】

2022/12/23 9:01


際立った柔軟性。“恩師”から受け継いだDNA

 120年の歴史を誇るアルゼンチン代表で、3人目のW杯優勝監督となった。常に相手のゴールを目指すスタイルを重視しつつも一つの戦術に執着しない彼が作るチームは、対戦相手によってフォーメーションとメンバーを変更する“汎用性の高さ”が特長だ。
 恩師ホセ・ペケルマンが「U-20代表でプレーしていたころからいつも細かいところまで観察し、よく質問する選手だった」と語っているように、10代後半からゲームや選手に関する考察力をブラッシュアップ。大会直前にケガを負った中盤の要、ジオバニ・ロ・チェルソの代わりに代表歴の浅いアレクシス・マック・アリスターを迷わず抜擢するなど、今大会に参加した26人の人選にもそのセンスが反映されている。
 また、延長PKを想定した選手交代や、特定のメンバーに固執しない姿勢にもペケルマンの教えが垣間見え、U-20代表からA代表まで数々の舞台で知将から得た多くの学びが世界制覇に大いに役立ったと言えるだろう。(文・藤坂 ガルシア 千鶴)

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