■徳島
吉田 達磨監督
最後の質に課題を抱えたまま終わった
ホーム最終戦でたくさんのお客さんに来ていただいて、天候も良くて、お互いの残留も決まっていて、いろんな状況が重なって思い切ったサッカーが双方できるという背景だったと思います。試合は、0-0で前半の途中に藤枝の選手が退場するアクシデントと言っていいのか分かりませんが、10人になった相手に対して僕たちはカウンターに気をつけながらボールを運ぼうとしました。前半の最後と後半45分は、そういった展開だったと思います。最後の質というのは当然よく言われるところで、僕も言いたいところで、選手たちも思っている中で試合が終わったと思います。ボールは1つで、大きさも同じで、最後にピンチになったり、チャンスになったりする決定機に関しては、相手の人数が変わってもさほど関係ないことを、ハーフタイムに選手たちと共有しました。もう1つ僕らに足りなかったのは、例えばクロスでシュートを打つとか、シュートを打つべきところで時間がかかってしまうとか、そういうチグハグさがありました。それは、トレーニングがしっかりできていないと僕自身としても痛感しています。ただ、選手はよく走ったと思いますし、藤枝さんの、いくつかのポイントに人数を集めてきたり、変化をさせてくることにしっかりと対応してくれました
石井 秀典
僕にとって大事なタイミングで使ってもらえた
泣かないで頑張った。正直、このタイミングでチャンスが来るというのは持っているなって思いました。僕にとっては大事なタイミングで使ってもらえました。正直に言って、いつも全力でいつも最後と思いながらやってきましたが、やっぱり、やっぱり力が入りましたね。最初の応援を聞いたときから感じるものがあって、どうやって自分を落ち着かせるのかを考えていました。うれしかったのと寂しい気持ちがありました
■藤枝
須藤 大輔監督
10人の中でも選手たちが戦ったことは称えたい
前節(・水戸戦)で残留が決まったことはまったく関係なく、残り2試合でわれわれが何を目指して、何をつかみ取りたいのかを選手と共有して臨みました。それが何かというと、“超攻撃的エンターテインメントサッカー”を見せつけたいということです。徳島との前回対戦(J2第17節/3○0)は、ホームでエレガントに素晴らしい形で勝利しました。この試合でも、ボールを保持する相手に対してボール保持を遮断しながら、われわれが90分相手エンドでプレーしようと予定していました。(退場者が出て)10人になってゲームプランはまったく変わりましたが、その中でも選手たちが戦ったことは称えたいです。最後まで無失点で終えられましたし、10人になっても、守り切る戦いをわれわれはしていません。[4-3-2]のような形にして、中盤の3選手に疲弊はありましたが、2トップは残してカウンターを発動してゴールに迫りました。こういう試合でも勝ち切れる強さがJ1昇格に値するチームだと思いますし、来年度に向けてはこういう厳しい試合になったとしても、勝ちを手繰り寄せられるような真の強さを磨いていきます
矢村 健
10人でも勝てたと僕自身は感じている
まず、自分自身のこととして、もう少しボールを収めることと、ゴールを狙う姿勢が必要だったと思います。数的不利になってからは難しい試合にはなりましたが、最低限の無失点はできたと思います。ただ、その中でもチャンスはありましたし、自分自身ももっと狙っていかなければいけないです。10人でも勝てたと僕自身は感じています…