■岡山
木山 隆之監督
少しホッとしているというのが第1の感想
本当にたくさんの方に背中を押していただいて、スタジアムでもそうですし、それ以外の場所でもそうだと思いますし、これまでクラブの歴史を紡いできてくれた人たちもきっと力を貸してくれたんだと思います。そういう意味では、ファジアーノに関わるすべての方の悲願でもあった初めてのJ1昇格を成し遂げることができて、いまは少しホッとしております。それがまず第1の感想です。試合に関しては、選手たちは本当にたくましかったです。仙台さんが最初はわれわれのコートに長いボールを入れてきて圧を掛けるのに押し込まれることもありましたけど、しっかり前に出ていったときにチャンスを作っていった。(末吉)塁のシュートが、あんなシュートが入るとは思っていなかったですけど、そうじゃなかったとしても落ち着いてプレーができているように見えたので、安心して見ていました。点が入ってからはより一層、自分たちの守備の堅さだったり、攻撃になったときの自信だったりを見せられたと思います。少しロストすることもありましたけども、落ち着いてプレーできたんじゃないかなと思います。2点目が入ったときには勝利を確信しました。『これでいける』と。あとはもうしっかりゲームを締めていくことを考えながら戦っていきました
末吉 塁
クロスを蹴ったらそれが運よくゴールに入った
(ご自身のゴールシーンを振り返ってください)クロスをファーサイドに蹴ろうと思って蹴ったら、それが運よくゴールに入った感じです。チームの狙いとしてファーサイドを狙っていたので、そこでうまくゴールが入ったかなと思います
■仙台
森山 佳郎監督
J1に上がれるまでの力は足りなかった
一言で総括すると、J1に上がる力はまだまだ足りなかったところです。われわれは去年16位で、後半戦は22チーム中21位という成績で、どんどん落ちていった中で、今年はスタートから『去年は足りなかったよね。今年はやろうぜ』というところではみんな乗っかってきてくれて、ここまで6位でプレーオフに滑りこみというところは、計画通りというか……目標はプレーオフだったかなと思います。J1昇格と言いながらも、たどり着けたところはプレーオフで、1戦目は本当に爆発力で勝てたのだけれども、やはりJ1に上がれるまでの力は足りなかったかなというところです。しっかり地力をつけて、上がったときにはJ1に残っていけるようなチームをもう1回作っていきたい。(ゲームプランについて)相手の強みを裏返すというテーマでやっていました。人数をどんどんかけて、迫力を持って攻撃してくるぶん、カウンターチャンスは絶対にあるというところが1つありました。相手がプレッシャーを掛けてくるというところでは、もうちょっとうまくひっくり返せたかなというところがありましたけれども、なかなかそこはできなかった。(J1に上がるために付け加えたいことは?)すべてと言えばすべてです。自分たちはいろいろな細かいスタッツはほぼ10位前後というかもうちょっと後ろくらいで、(特出した)スタッツはないけれどもすごく粘って勝点を積み上げてきたチーム。守備のベースとかハードワークのベースはかなりできてきたので、来年はそこをベースにして攻撃の構築をしていきたい
郷家 友太
まだ上がるのが早かったと教えられた試合
1年やってきたことが本当に出せたかというと出せなかったと思いますし、僕たちはまだ上がるのが早かったと教えられた試合だったと思います。(サポーターの後押しについて)SNSの僕のアカウントにも『チケットを持っていないけれども岡山に行きます』というメッセージを多くいただくなどしていたので、スタジアムで一緒に戦っている以外にも外で戦ってくれている人がいるんだと思いました