■C大阪
いまや28戦56発。トップ下はダービー男か
5月以降はリーグ戦9試合で6勝2分1敗とハイペースで勝点を重ねているC大阪。直近の5試合は3勝2分と負けなしで、ホームでは4連勝中。ここまでの公式戦28試合で56得点を記録しているアーサー・パパス監督の攻撃サッカーが浸透したいま、ここからはさらに上位へと迫りたい。そのためにも重要なのが、7月の2試合だ。「(今節・G大阪戦と次節・湘南戦に)連勝できれば、優勝争いにも加わっていける」(畠中)大切な1カ月となる。
今シーズン最初の“大阪ダービー”は『フライデーナイトJリーグ』にして、Jリーグ全体のオープニングを飾る開幕戦として行われた。パパス監督の初陣にもなったこの一戦で、C大阪は北野颯太(現・ザルツブルク)が2得点1アシストと輝きを放ち、香川、田中、中島と役者がゴールを重ねて5-2。指揮官が標榜する「アタッキングフットボール」を高らかに宣言する快勝を収めた。ホームで迎える今節の“大阪ダービー”も、攻撃でねじ伏せる戦い方が基本線だ。ここまで14アシストを記録しているルーカス・フェルナンデス、3試合連続ゴール中で二ケタ得点に到達したラファエル・ハットンのホットラインを中心に、G大阪のゴールに襲いかかる。
そして北野が移籍して以降、ヴィトール・ブエノが先発していたトップ下では、直近の試合で途中出場し流れを呼び込んだ中島が先発を奪う可能性が高い。C大阪U-23時代も含め、“大阪ダービー”に無類の強さを発揮してきた背番号13の“ダービー連発”にも期待したい。青黒を叩く“ダービーダブル”で、大阪の夜を桜色に染めてみせる。(文・小田 尚史)
■G大阪
意地とプライドを。左は倉田かウェルトンか
後半戦最初の正念場がやってきた。
前節は京都に1-3で完敗。現在、関西勢の中でも最も下の12位に甘んじる。山下は「大阪ダービーは重みが違うし、勝点3以上のものがある」とチームの思いを代弁した。
リーグ戦では50回目となる節目の“大阪ダービー”。通算成績では上回るが、直近の10試合は1勝2分7敗。青黒の意地を見せなければいけない戦いだ。
「京都戦では失点してからリアクションを示せなかった」。ダニエル・ポヤトス監督は、今季リーグ戦で一度も逆転勝利がないチームのメンタル面の弱さを指摘したが、この一戦で必要になるのは戦術面の整理である。2-5で完敗した開幕節でもいいようにボールを動かされたが、当時よりも戦術が浸透しているC大阪に対しては、より守備の共通理解が不可欠。その肝のトップ下に宇佐美を配置するのか、守備で強度を出せる満田を選ぶのかは注目だ。
そして、京都戦の反省を最も反映させるべきは左サイドの構成だ。ルーカス・フェルナンデス封じが不可欠となる中で、黒川の守備を助けるなら倉田の抜擢が最適だが、「攻撃は最大の防御」を選ぶならウェルトンが選択肢。「そこの調整は必要になるが、自分たちが攻撃して、フェルナンデスを守備に追い込めば相手のよさは消える」というのが指揮官の見立てだ。
ただいずれにせよ、撃ち合いに持ち込むだけのパワーはまだないいまだけに、“いかに粘り強く守りながら、相手のゴールをこじ開けるか”が最低限のベースになる。泥臭くても、不恰好でもいい。「死に物狂いでやる」(安部)ことだけがまずは求められる。(文・下薗 昌記)