4年後のロシアW杯で日本のエースとなりうる男が持ち合わせる光と陰が、甲府戦で如実に現れた。
「ボールの軌道と、蹴って当たった場所と、GKの位置と高さとボールの速度とイメージどおりのゴールだった」(宇佐美)。対峙する相手DFを無力化する宇佐美ならではのシュートセンスが凝縮した9分の先制弾はG大阪のみならず、ロシアW杯での再起を期す日本代表にとっても希望となるモノだった。
日本代表がこの先、いかなるスタイルを志向しようとも不可欠になるのが相手ゴールをこじ開ける個のシュート力。剛と柔を兼ね備えるG大阪の至宝のシュートセンスは確実にワールドクラスに近いレベルにあることを、リーグ戦再開早々に証明した恰好だ…