お互いに[4-4-2]を採用し、堅守速攻をベースのスタイルとするチーム同士。それぞれがその持ち味を出すゲームをすれば試合がこう着することは必至。逆に言えば、負けないことを重視するのであれば自らのスタイルを崩さずに戦うことが得策だった。しかし、讃岐の北野監督は相手のカウンターのリスクが高まることを承知の上で、「博打を打つ」と前線でボールを動かし、攻勢に出る策で勝負に挑んだ。
讃岐のその策は吉と出た。シンプルに高い位置にボールをつけて、そこからリズム良くボールを動かしながら金沢のブロックのスキを突き主導権を握る。26分には右サイドから崩し、最後は2列目から飛び込んできた高木が押し込んで先制に成功した。その後、アクシデント絡みで一旦は同点に追い付かれたものの、…