求められるのは“激しさ”
体感温度は30℃以上、湿度も70%。そんな悪条件の中でも、米本拓司は最後まで左右、上下動し続けた。
2nd第5節。FC東京はホームで仙台に3-1と快勝した。米本にとっては東アジア杯前の最後のリーグ戦。その試合環境は、まさに高温多湿と言われる中国・武漢での戦いを想定できるものだった。
この日はダブルボランチの一角に入った。相方は若手の野澤英之。ボールさばきとパスセンスに長けたMFで、米本とは違うタイプだ。お互いがお互いの位置を常に見ながら、前に、後ろにと位置を取る。基本は米本が広範囲に相手の球際に顔を出し、野澤はバランスを取る。この分業制が、かなり機能的に映った。
米本は・・・