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J1リーグ 第8節
4/29(水) 14:00 @ パロ瑞穂

名古屋
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試合終了
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広島

Report マッチレポート

J1リーグ公式戦 第8節 名古屋×広島 マッチレポート

2009/5/1 10:15

西川 結城 攻撃が魅力の両者の対戦。ダヴィが突破し、佐藤が抜け出す。観衆を沸かせるチャンスはあった。しかし結果はスコアレスドローだった。
 チャンスは作るも、お互い攻撃は機能しなかった。広島は名古屋の守備組織の前に窮屈な姿となった。[3-5-2]で臨んできた名古屋のハイプレスに耐え切れず、いつものつなぎは機能しない。ストヤノフ不在のため、効果的なロングボールもなかった。名古屋は疲労からか"攻から守"の切り替えは速いが、"守から攻"では足が止まった。ボールを保持した安心感が攻撃の速度を奪っていた。
「広島はいいサッカーをした」(ストイコビッチ監督)、「ピクシーにも称賛の言葉を伝えたい。やはり素晴らしいチーム」(ペトロヴィッチ監督)。得点はなくとも、守備面での集中力、ディシプリンの高さは見せた。両監督の言葉はそれを象徴している。

ピクシーの引き出し
 ストイコビッチ監督は、ACLに続き、リーグ戦でも3バックを敢行してきた。
 名古屋はそのコレクティブなスタイルによってライバルより選手層で劣りながらも、存在感を打ち出してきた。ただ、その脆弱な戦力でACLも含めた連戦を戦うことでの消耗は明らか。さらに玉田、マギヌンの負傷欠場はやはり痛い。コレクティブなサッカーに加わる、個で彩りを付けるエッセンスをチームは欠いている。
 替えの利かない選手の不在と既存戦力の消耗。二つの悩みを抱えたピクシーは、厳しい戦局を"しのぐ"柔軟な采配を見せるようになってきている。その最たる例が、3バックの導入である。
 第5節・浦和戦の敗戦で、公式戦3試合勝ちなしの状況に追い込まれた名古屋は、その後の第6節・柏戦から今節までを3勝1分(ACLも含む)と、底を脱してきた。その4試合、最終ラインの構成は3枚と4枚が交互となっている。形が一定しない中でも"しのげている"要因は、どちらにしてもその組織的な守り方に大きな違いがないことだ。つまり、昨季から継続されている細密なライン調節やチャレンジ&ディレイのバランスを、枚数の違いに左右されることなく遂行できていることが大きい。「基本的に守り方は変わらない。昨季までのやり方の応用」と増川も言う。タイトな日程に配慮したリカバリーメニューが中心となり、戦術練習をできない日々が続いており、チーム全体で3バックの確認を行ったのは、アウェイ・ニューカッスル戦の前日のみ。それでも昨季愚直なまでに貫いたスタイルの理解、浸透度が深いからこそ、選手たちはこの応用形を戸惑うことなく消化できている。
 守備の安定と引き換えに、攻撃面での物足りなさは続く。おそらくピクシーはベストメンバーさえそろえば、[4-4-2]を復活させるはずだ。昨季はキープレーヤー不在時に勝ち点を稼げなかったが、今季はその柔軟なシステム選択や起用法で窮地を乗り切っている。
 長いスパンでリーグ戦をとらえれば、この苦戦の渦中に生まれた"発見"は有用なオプションに昇華していくだろう。ピクシーは今、確実に指揮官としての引き出しを増やしつつある。

EG 番記者取材速報

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