Match 試合速報

試合一覧

J1リーグ 第14節
7/6(土) 19:00 @ U等々力

川崎F
4
3 前半 1
1 後半 1
試合終了
2
鹿島

Report マッチレポート

鹿島を切り崩し、理想の「ごっつぁんゴール」×2

2013/7/7 20:12

 この試合を前に、中村は「出力のタイミングを意識したい」と語っていた。ガムシャラにプレーすることも大事だが、いかに瞬間的に自分の能力を発揮できるかも、勝負の世界では不可欠な要素。夜とはいえ高温多湿な気候になってきたことも考えると、動きの量以上に一瞬の集中や精度、駆け引きが勝敗を分ける重要な要素となり得る。
 試合後、中村に「出力の具合」を尋ねた。「まずはFKでしょ。セットプレーという止まった状態の場面で集中して点を取れた。あとは(大久保)嘉人の2得点の前のプレーもそう。前半の(風間)宏矢に出したスルーパス、そして後半のレナトに出したパス。これまではあそこで出して、さらにそこから前に絡んでいって、ということをしないといけなかった。でも、今日はパスを出したまま(笑)。グッと局面で力を出す感じが、周りの動きとハマった」。
 風間宏矢に出したボールは、絶品モノだった。背中に相手DFのプレッシャーを受けながら、左後方にスルーパス。後頭部にも目が付いているのではないかと疑ってしまうような見事な瞬間芸で、鹿島を切り崩した。また、後半レナトに出したパスも、ボール一つ分くらいしかなかったDFの隙間を通してみせた。
 中村の“出力パス”を受け取った風間宏矢、レナトがサイドを切り崩し、最後はゴール前で大久保がワンタッチゴール。相手を完全に崩して、システムの頂点に位置する選手が最後に「ごっつぁんゴール」(大久保)。何とも理想的な2得点だった。
 パスの出し手だけではない。受け手の“呼応”も素晴らしかった。レナト、大久保は足元で受けるだけではなく、スペースにパスを呼び込み、打開していく。大久保は前後の動きに加え、左右にもフリーラン。レナトは近寄るDFすべてを切り裂いていくような仕掛けで、終始鹿島をほん弄した。
 この日の川崎Fには純粋なストライカーはいなかった。それでも、いつでも点が取れる空気が漂っていた。「10番(レナト)も13番(大久保)もなんでもできちゃう。あの二人はすごいよ」(中村)。“出力”のコツをつかんだコンダクターと、高い次元で“呼応”できる二人のアタッカーがいる。中村が前半に決めた完璧なFK。その直後、バックスタンドに走っていった彼に駆け寄った大久保とレナト。この3人、いまは誰にも止められない。(西川 結城)

EG 番記者取材速報

League リーグ・大会