直近6戦負けなしと京都が好調だ。
きっかけは前半戦の最後の試合となった、6月29日の第21節・栃木戦(2△2)だろう。久保裕也(現・ヤングボーイズ/スイス1部)の移籍直前の試合としても注目が集まる中、大木監督は[4-3-3]へのシステム変更を決断。この試合を境に選手は各々の個性を発揮し始め、それが試合内容の向上、ひいては3勝3分という成績にもつながっている。
後半戦5試合を消化した段階で比較するのも時期尚早だが、前半戦より勝ち点を積み上げるペースが早いだけでなく、そこに至る過程も変化している。
前半戦、特に5月以降はいわゆる“京都らしいサッカー”が機能しない試合も多く、どちらかというと守備の踏ん張りなどの粘り強さで勝ち点を獲得していた印象が強い。それが後半戦は前線からのプレッシングが効いて、ボールを奪ってからも迫力ある攻撃を繰り出せている。大木監督はよく「サッカーはさまざまな要素が絡み合うものだ」と語っているが、後半戦について「前半戦より(絡み合うものが)切れないゲームが増えたね」と評価する。プレーの連続性や精度、状況判断など、指揮官が要求することを選手が体現できていることに、一定の手ごたえを感じている様子だ。
選手個人の部分でも、冒頭で述べたように変化が見られる。
その最たる例が山瀬だ。前半戦は13試合に出場し2得点だった元日本代表は、後半戦は5試合ですでに4得点を挙げている。その変化は数字だけにとどまらず、相手守備陣に脅威を与える存在として、3トップの左に君臨している。本人は、「とにかくシュートを打つことを心がけている」と話すが、それは山瀬が最後の“仕掛け”に力を注げる状況をチームとして作れている証左だろう。前半戦は攻撃を構築する段階の仕事量が多かったが、いまは相手ゴールに近い位置でのプレーが増加した。連続得点こそ4試合で止まったが、今節・山形戦も攻撃のキーマンとして期待が集まる存在であることに間違いはない。
また、山瀬以外にも駒井や酒井を筆頭に好調を維持する選手が多い。この山形戦も高い総合力を持って臨み、ホームでの連勝を目指す。(雨堤 俊祐)