グループリーグで日本に立ちはだかるのコートジボワール、ギリシャ、コロンビア。実力伯仲の混戦グループだけに、各国のキーマンや仕上がりをチェックしておきたい
文・Yoshiyuki KAWAJI
コートジボワール
黄金世代の集大成。役者そろうエレファンツ

今大会が「最後の大会になるだろう」と公言しているドログバ」
36歳のドログバが「これが最後のW杯になるだろう」と語るとおり、コートジボワールの“黄金世代”にとって集大成の大会となる。前回は本大会直前の日本との親善試合でドログバが右腕を骨折し、大会に何とか間に合わせたものの不本意な出来に終わり、チームもブラジル、ポルトガルと同居した“死の組”を突破できなかった。それだけに今回に懸ける意気込みは非常に強い様子だ。
ドログバも健在だが、チームの中核は3年連続アフリカ最優秀選手のトゥーレ・ヤヤ。MFでありながらプレミアリーグで20得点を記録し、直接FKも威力抜群だ。さらに破壊的なドリブルを誇るジェルビーニョ、予選5得点のカルーと攻撃の役者がそろう。12年から指揮するフランス人のラムーシ監督は攻守のバランス意識を高め、守備の組織も整備してきた。その方針には国民の不満も出ているが、強力な攻撃陣とオーガナイズされた守備が噛み合った現在の“エレファンツ”は強力な相手だ。
ギリシャ
鉄壁。予選で流れの中からの失点はなし

ドルトムントで活躍するパパスタソプーロス
堅守速攻を地で行くスタイルは、ブルガリア、セルビア、ベラルーシといった相手に苦戦してきたザックジャパンには“鬼門”。ポルトガル人のサントス監督は攻撃的なパスサッカーで知られてきたが、勝利のためにチーム一丸となるギリシャの伝統を継承しながら、強固な守備ブロックと連動性の高いカウンターを植え付けた。欧州予選ではプレーオフも含む12試合でわずか6失点、しかも流れの中では一度も失点していない。
組織的な守備の中でドイツの名門ドルトムントで名を上げたCBパパスタソプーロスの安定感が光る。爆発力のあるエースのミトログルは脅威だが、カウンターの起点となる長身ウィングのサマラスをどう封じるかも日本の生命線になるだろう。加えて注意が必要なのはセットプレーで190cm前後の大男が5〜6人ゴール前に構える様は壮観で、左利きのホレバスや右利きのサマラスのキックも精度が高い。
コロンビア
ファルカオ、合宿に帯同。6月2日に結論

負傷から驚異的な回復力を見せ、合宿に帯同しているファルカオ
4大会ぶりの出場となるが、最新のFIFAランクは5位。攻撃陣に注目は行きがちだが、南米予選で最少失点のディフェンスも強固だ。チームを率いるペケルマン監督は日本代表監督の有力候補に挙がったこともある名将で、選手のマネジメントに優れる。試合に応じてポゼッションとカウンターを使い分けるのも特徴だ。大エースのファルカオは今年1月にひざを負傷。
しかし、驚異的な回復ぶりで30人の選手登録にこぎ着け、合宿に帯同して6月2日に結論を出すことになった。仮にファルカオを欠いても、ポルトガルで2年連続20得点以上を挙げたマルティネスはザッケローニ監督が名指しで警戒する選手に挙げるほどのストライカーで、ELを優勝したセビージャの主砲バッカ、細貝の同僚でヘルタ・ベルリンからドルトムント移籍が決まったアドリアン・ラモスと多士済々だ。左サイドのハメス・ロドリゲス、右のクアドラードによるチャンスメークも要注意となる。