Feature 特集

ドイツ大会と似ているが、少し違う/Jリーグから観たW杯 W杯を見て感じていることは?

2014/6/19 23:45

この特集では大会期間を通して、Jリーガーを中心に日本サッカー界から幅広くW杯を語ってもらいます。

今回のテーマはW杯を見ていて感じることは?です。


●DF 中澤 佑二(横浜FM)
大黒柱・ドログバの献身

ドイツ大会と似ているが、少し違う
 コートジボワールは大黒柱のドログバでさえ途中出場という立場で、献身的にプレーしていた。試合後に「納得していない」というようなことを言っていたようだけど、そういった個人の感情をプレーには決して出さない。あれだけ実績がある選手でも、チームが勝つためのプレーを優先する。代表はクラブチームではない。国のため、勝利のためにプレーする場所。

 初戦に負けたのはドイツ大会と似ている。あのときは、3戦目のブラジルは予選突破を決めているだろうから、最初の2試合が重要だと思っていた。それが今回と少し違うところ。ただ、普段の力を発揮すればギリシャに勝つのは難しくないし、そうなることを望んでいる。


●MF 松井 大輔(磐田)
僕のぶんまで頑張って

嘉人はもっと自分を出してほしい
(コートジボワール戦について)やはり期待していましたし、残念です。ただ、次につなげてほしい。4年分のものをぜひ出してほしいです。日本代表には僕のぶんまで頑張ってほしいという気持ちがある。初戦の大切さはどの選手も理解していると思うし、切り替えてやるしかないと思う。

(大久保)嘉人にメールしました。そしたら、『切り替えるよ』という返事をくれたんですよね。(本田)圭佑あたりはあのレベルでは通用している。ただ、個人的にはやはり(大久保)嘉人に注目したい。1トップもできると思うし。個人的に、(大久保は)もっといい意味で感情を出してもいいと思う。もっと、自分を出していいと思う。


●FW 巻 誠一郎(熊本)
トレンドなどをチェック

いまの日本には状況打開力がある
 前回の南アフリカ大会はほとんどの試合を見ました。今回は深夜だから、実はあまり見られてないんです。でも、ミーティングルームでリラックスして見られるように準備されているので、いまのトレンドや自分たちの試合でも生かせるプレーはチェックしています。

 日本は初戦に負けて、厳しくなった状況はドイツ大会と似ている部分もあるけど、経験のある選手が多いし、厳しい状況を打開する団結力はあると思っています。06年はうまく修正できなかったけど、監督やコーチができることは限られているし、選手は皆が責任を持って戦っているはず。メンタルをどれだけ切り替えられるかが大事。ポジティブに戦ってほしいなと思っています。


●FW 工藤 壮人(柏)
見ることでイメージも付く

もう悔しさはない。切り替えた
 生じゃなくても試合を見ないと。試合を見ることで、イメージも付いてその選手のプレーにつながってくると思うので。これだけほぼすべての試合をTVでやっているのは、めったにない。こういうチャンスを生かすかは、それぞれの選手にかかっている。僕は生かしたいと思う。

 (自分もピッチに立てたかも、と悔しさを感じる?)いや、僕はないですよ。もちろん、行けるに越したことはなかったですけど。また同じフットボーラーとしてそういう舞台に立てるように、僕自身はまだまだ出ている選手に及ばないかもしれないですけど、与えられた現状で、しっかりとプレーすることが大事だと思うので、切り替えてやっています。


●DF 駒野 友一(磐田)
ドログバ投入前と後

次、勝てばチャンスはある
(コートジボワール戦について)攻撃面で言えば、組み立てのところでいつもと違う部分があったように感じた。高い位置からのプレスもなかったかなと。ただ、勝つチャンスはあったと思う。ドログバが入ってから流れが変わった。チームの重心が後ろにかかってしまった部分もあったかもしれない。4年に1度の大会だし、やはり独特な緊張、暑さ、湿度もあると思う。スペイン代表も前回大会では初戦で負けて、そこから優勝している。次勝てばチャンスはあると思う。


●アフシン ゴトビ監督(清水)
日本と世界の身体的な違い

髪ばかり触っていた日本の選手
 コートジボワール戦を見たが、日本とは身体的な違いが表れていた。世界のサッカーが、ウチ(清水)の選手たちにも良い刺激になってくれたら良いと思う。

 日本人選手はもっとこの職業に献身的に、そして真のプロとなってほしい。試合の中でも、日本の選手は髪の毛ばかり触っていたと思う。それよりも、選手としてのパフォーマンスを考えなければいけない。コートジボワールは勝つことだけを考えていた。そういった、細かなところを変えていかなければいけないと思う。


●MF 高木 善朗(清水)
暑くてもカウンター有利?

一戦に懸ける意気込み。その熱さ
 あれだけ湿度が高くて暑いと、ボールをポゼッションするチームが優位なのかなと思ったら、カウンターが速いチームが良いですよね。でも、1試合やってみんな慣れてきますし、これからかもしれません。今までのベストゲームは開幕戦。これぞW杯という感じがしました。一戦に懸けるすさまじい意気込みが伝わってきました。国を代表して、本気のぶつかり合いをやっているんだなと。「暑さとか知るか!」、「90分なんて知るか!」というくらい、両チームの熱さが見えました。


●安達 亮監督(神戸)
試合の全体を見るようになった

世界中が切磋琢磨していますね
 日本は1-0でリードしていた後半の立ち上がりから、最終ラインが低いなあと思っていて、全体が映ると完全に後ろだった。それはかなり気になりましたね。守備を仕切っていたのは長谷部なんだろうけど、ヤット(遠藤)を入れたのはボールを持とうってことだと思う。でもそれをうまくやり切れなかった。今回は中南米も良い。コスタリカが若くて良い選手がいると聞いていた。日本とかアジアのように、中南米も力を付けてきている。世界中が切磋琢磨するのが見えてきますよね。


●GK 林 彰洋(鳥栖)
ボスニアが気になる

ピャニッチに挨拶された
 ボスニア・ヘルツェゴビナが気になって見ています。フランスのメスに練習参加した19歳のとき、いま、ローマにいるピャニッチがチームにいたんですよ。アイツは16歳くらいでもうトップチームで司令塔みたいに活躍していました。そのあと、リヨンに移籍するんですけど、ずっと動向を追っていました。アイツ、言葉を交わせないのに俺に挨拶してきたんですよ。『なんだ、ユースなのに』と思ってたんですけど…。そういうタレントがそろっているから、気になっています。


●MF アン ヨンハ(横浜FC)
選手たちの進化

オスカルの守備に驚き
 開幕戦が面白かった。クロアチアには技術のある選手もパワーのある選手もいて、ブラジルを苦しめた。ホームの雰囲気がなければどうなっていたか分からない。僕はブラジルが好き。優勝してほしいなという目で見ていたので、なおさら面白かったです。オスカルはあんなにディフェンスできる選手だとは思わなかった。ああいうタイプの選手って(昔は)攻撃だけだった。モドリッチもそう。小さくて技術のある選手が守備もできるという流れになってきているのかな。

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