決め切った柏。決め切れなかった神戸
試合が始まる前の段階で、一つしか順位の違いがなかった両チームの対戦。順位が示すとおり、ゲームは拮抗した内容となり、得点のチャンスの数はどちらにもほぼ同じくらい訪れた。しかし、それらを柏が二度生かしたのに対して、神戸は一度も生かすことができなかった。「チャンスを決め切れなかったことが、今日の結果につながったと思う」。試合後、シンプリシオは敗因についてそう振り返った。
ゲームを通じて、最初の決定機を迎えたのも神戸。6分、CKから増川がファーで競り勝ち落としたボールにフリーでペドロ・ジュニオールが合わせるが、シュートを枠に飛ばすことができなかった。それでも、森岡がトップ下の位置を基本としながらも自由に動き回って起点となり、その後も積極的にしかけていく。一方、柏は高い位置からプレスを掛けカウンターを軸に神戸ゴールへ迫る。「近代サッカーというのは、マークをしっかりと激しく付かないと簡単にやられてしまうので。そういう面で、しっかりと激しくマークして、そこからカウンターを狙った。自然の流れでそうなってきた」(レアンドロ)。先制点も、30分に相手陣内でボールを奪った藤田からのアーリークロスをレアンドロが受け、うまく反転して決めたモノだった。さらに、前半のロスタイムには栗澤のCKを12日に期限付き移籍が発表されたばかりのエドゥアルドが合わせ、効率良く2点を奪う。
後半に入ると2-0となったことにより攻める神戸、カウンターを狙う柏という構図がより鮮明になった。しかし、神戸は途中出場のシンプリシオや石津を始め得点のチャンスはいくつかあったものの、どれ一つとして決めることができなかった。結局、試合はそのまま終了。“好機を生かした柏”が神戸を抜いて、6位に浮上した。(石原 遼一)