スペイン帰りの新加入・指宿とU-21日本代表・鈴木の異色FWユニットが終盤のゲームを支配した。
彼らがピッチに立ったのは1-1で迎えた70分。20分にセットプレーから1点を先制しながら61分に同点に追い付かれた新潟・柳下監督は、「それぞれのストロングを最大に生かせるように」と大型FW二人の同時起用を決断、戦場へと解き放った。
Jデビューとなった指宿は、195cmの高さと足元の技術を生かした正確なポストプレーで起点を作っていく。その背後を鈴木が狙うことで攻撃が活性、新潟は傾きかけたリズムを引き戻す。82分には指宿が強烈なハーフボレーを見舞えば、直後には鈴木がショートカウンターからシュートへ持ち込み、大宮を追い詰めていく。
歓喜の瞬間が訪れたのは終了間際の88分だった。右クロスをゴール前で受けた指宿が、混戦でDFを引き寄せファーサイドで余っていた鈴木へパスを送ると、それを鈴木が豪快に蹴り込んでゲームを決めた。「自分で打とうかと思ったが、うまく武蔵のところへボールを運ぶことができた」(指宿)。中断明けに結果が残せず苦しんでいた新潟だが、急造トップがチーム復活の福音を鳴らした。(藺藤 心)