内容に則した勝ち点3。大きかったボランチの差
3試合連続で得点していたラフィーニャと、ブラジルW杯日本代表の齋藤が負傷欠場。攻撃で大きな存在だった2選手を欠いた横浜FMだったが、全員で「チームコンセプトとしてボールを奪いに行くことを共有できた」(樋口監督)ことが、勝利につながった。
ロングボールからのこぼれ球をいかに拾えるか、そしてそれにともなう中盤のぶつかり合いで両チームのボランチがいかに存在感を示せるかが、近年のこのカードにおける見どころとなっていた。
この日について言えば、こぼれ球をめぐる攻防でも、ボランチの存在感でも、横浜FMが圧倒的に上回っていた。ここ数試合好調な中町と小椋が、効果的なポジショニングと厳しい1対1の強さを発揮してボールを奪取。速攻からフィニッシュを決めるところまでは至らなかったものの、中村を中心としたボール回しで仙台を圧倒した。
この日最初のCKから栗原のゴールで先制した横浜FMは、その後も仙台を押し込む時間が続く。31分に仙台のサイドチェンジへの対応でミスをして追い付かれ、その後も攻め込んだ裏をカウンターで突かれるピンチもあった。しかし仙台のアバウトなロングボールを両CBがはね返し、そのこぼれ球をボランチが拾って再び攻撃に展開。DF裏に抜け出されたピンチも榎本が好セーブで食い止め、「どっちに転がるか分からない展開」(栗原)を落ち着いて進めた。
横浜FMに足りないのは、1-1になってからしばらくゴールマウスに嫌われていた勝ち越し点だけだった。それでも得意のセットプレーから、93分に努力が結実。中村のCKから下平のゴールが見事に決まり、内容に即した勝ち点を横浜FMがもぎ取った。(板垣 晴朗)