武器は高さと左足。この選出を刺激に変えて
サプライズとクエスチョン。坂井達弥の代表選出にはこの二つが伴った。今季リーグ戦の出場は5試合のみ。けがや扁桃腺の手術もあったが、それがなくともその出場試合数が大きく伸びていることはなかっただろう。チームの中ではあくまでCBの3、4番手という位置付けだった。
ただ、素材としての面白味はある。高さがあり、かつ左利きのCBという希少性だ。成長を促すために日本代表の空気を味わわせるのは刺激という意味では大きい。現に坂井も「代表に行くのは楽しみだし、うまい人たちと練習して勉強したい」と意欲的になっている。昨夏に鳥栖に加入した菊地直哉、林彰洋には練習中からよく怒られてきた。それくらいミスが多かった。それは現在も変わらず、まだまだ向上しなければならない段階だ。
代表発表の2日前、岡田翔平(元・鳥栖/現・湘南)の実家から差し入れられた梨を手に喜んでいた男が、代表の切符をつかむとは誰も予想していなかっただろう。サプライズでもクエスチョンでもいい。彼が刺激をしっかりと持ち帰れればそれでいい。きっとそれこそがアギーレ監督の望んでいることではないだろうか。 ( 杉山 文宣)
※第22節の採点5.5
坂井 達弥(さかい・たつや)
1990年11月19日生まれ、23歳。183cm/71kg。福岡県出身。福岡U-12→福岡U-15→東福岡高→鹿屋体育大を経て2013年に鳥栖加入。J1通算21試合出場。