Match 試合速報

代表国際親善試合
9/9(火) 19:20 @ 横浜国

日本
2
0 前半 0
2 後半 2
試合終了
2
ベネズエラ

Column 試合後コラム

選手の判断を尊重しながらのテスト

2014/9/12 11:06

 ウルグアイとベネズエラを相手に1分1敗。ハビエル・アギーレ監督は「2試合で4失点は多過ぎる」とミスを相手に突かれた守備の部分について言及した。ただ、「こうした親善試合でミスが起こることを喜んでいる。アジアカップでこういうことが起こらないことを期待している」とも語っており、アジアカップまでの残り4試合でも選手たちの状況判断を尊重しながらテストを繰り返し、完成度を高めていくだろう。

 2試合で採用した[4-3-3]と[4-4-2]に関しては、アギーレ監督の中では[4-3-3]がバランス重視、[4-4-2]はよりアグレッシブなシステムとなる。その戦術的な基準が[4-3-3]のアンカーであり、CBが本職の森重真人にこのポジションを任せたことも、指揮官の狙いをダイレクトに表している。中盤にプレッシャーを掛けてくるチームが多い中で、アンカーは深い位置でボールをさばき、左右に振り分けて攻撃の起点にならなければいけない。一方の[4-4-2]は状況にもよるが、相手に疲労が出てきたときに畳み掛けるためのシステムとしても意識されているのだろう。ただし、引いてくる相手に対しては最初から使う可能性もある。

 ウルグアイ戦は攻撃のリズムが悪い中でボールを失う場面が多かったため、[4-3-3]の右インサイドハーフを務める細貝萌が森重と同じ高さに落ちてスペースを埋める時間が多く、攻撃の停滞につながった。ベネズエラ戦では距離感を修正し、パスのテンポを速めながら、柴崎岳と細貝が高いポジションを取って3トップをフォローした。それでも前半の攻撃が停滞した要因は、前線のポジショニングが固定的で、相手に縦パスを読まれてしまったこと。後半は途中出場の岡崎慎司と武藤嘉紀が動きながらパスを引き出し、シンプルに中盤の柴崎などに落として攻撃を活性化させた。余計な手数をかけずに効率良く厚みのある攻撃を繰り出す、アギーレ監督の狙いがよく表れる形で2得点につながった。また[4-4-2]のシフトもウルグアイ戦よりスムーズだった。

 前体制を引き継ぎながら、守備を整備して強豪アルゼンチンから勝利をもぎ取ったアルベルト・ザッケローニ前監督と比較すれば一見して緩慢なスタートだが、アジアカップまでの試合数の違いもある。10月は戦術的な指導をさらに進めるはず。そこで新たに見えてくるものもあるに違いない。ただ、どういうシステムであっても、指揮官の方向性は出しながら、選手の状況判断を引き出すという方針は変わらないだろう。それが伝わる“スタート”だった。(河治 良幸)

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