意外だった。ハビエル・アギーレ体制の初陣となったウルグアイ戦とベネズエラ戦。2試合のいずれかで西川が出ることを予想、期待したのは浦和に関わる人だけではなかっただろう。
もちろん、それは西川自身も同じだ。「出る準備はしていたけど、監督の気分が変わっちゃったんですかね?」。冗談交じりで話したが、「まだチャンスはあるし、どんどんトライしていきたい」と続けた。過去4年間で確固たる代表メンバーとしての地位は築いた。しかし、川島の壁は高かった。それはアギーレ監督になってもいまのところ、変わっていない。今回の合宿を通じてあらためて感じたことを問うと、「スペイン語を学ぼうかな」と笑顔で話した。その瞬間は冗談かと思われたが、一転して真剣な表情になると、「過去4年間は自分から監督やコーチとコミュニケーションがなかなか取れなかったことが反省点。同じ過ちを繰り返したくはない」と話した。プレー面以外でもできること、プラスになることはするつもりだ。
もちろん、代表の前にクラブがあることを自覚し、そこでの結果が代表につながると強く信じている。そのために浦和で「無失点にこだわる」。そしてそれは浦和の「優勝のために必要なこと」。ナビスコカップの敗退によって優勝への「より思いが高まった」と彼は言う。浦和の戴冠へ向けて、そして代表正GK奪取とロシアW杯へ。西川の挑戦は続く。 (菊地 正典)
西川 周作(にしかわ・しゅうさく)
1986年6月18日生まれ、28歳。大分県出身。183cm/81kg。宇佐FC.JY→大分U-15→大分U-18→大分→広島を経て今季、浦和に加入した日本代表GK。J1通算275試合出場。国際Aマッチ13試合出場。