■清水エスパルス
右肩上がりの清水、その自信を結果に
前節・鳥栖戦の引き分けで順位を一つ上げたとはいえ、16位のC大阪と勝ち点5差という、微妙な位置にいる清水。残留争いという現実が付きまとうが、チームの雰囲気として、悲壮感はない。「このチームを絶対に下のカテゴリーに落としてはいけない」と大榎監督が立ち上がり約1カ月。新体制がスタートした直後のJ1第18節・FC東京戦で喫した0-4の大敗から、天皇杯4回戦・FC東京戦では2-1で借りを返した。「この1カ月、自信を付けながら毎試合やっている」と平岡が言うように、チームとしての成長は右肩上がりの印象を受ける。あとは、この試合で得た自信をリーグにつなげていけるかだろう。
今節、その障害として挙げられるのは、イ・キジェとヤコヴィッチの出場停止だ。イの代わりには吉田、空いた右には石毛などが考えられるが、ヤコヴィッチの位置には天皇杯に続きブエノの先発が予想される。対人の強さがあるブエノは、FC東京戦で与えられた役割を全うし、チームの戦術にがっちりとハマった。今節では、浦和攻撃陣のコンビネーションに対応できるかということがポイントとなる。大榎監督が、どう対応させるかも一つのカギとなりそうだ。試合前日にはエコパで非公開練習をして調整することになる。(田中 芳樹)
■浦和レッズ
結果を出し、「1位としての貫禄を見せる」(平川)
仕切り直し。ナビスコカップで敗退し、この清水戦は精神面も含めて再スタートを切る試合という位置付けと捉えることができる。
しかし、那須はその言葉を嫌った。「昨季の経験から、目の前の試合が大事だと思い続けてきた。『仕切り直し』と言うとこれまでの結果が悪かったようなイメージになってしまうので、そういう考えはしたくない」。那須の考えに西川も同調する。個人としては2連覇している西川は「やっぱりブレずに戦うこと」と、継続の重要性を主張した。ナビスコカップ準々決勝の内容は、決してネガティブなものでもなかった。
戦い方を変えることもない。清水は天皇杯4回戦・FC東京戦のようにスペースを消してくることが予想されるが、ボールを支配する状況であっても「リスクマネジメントをすること」(平川)と、「いかにハードワークできるか」(那須)が重要。そして「それができれば点は取れる」(那須)自信も揺るがない。
もちろん、ここで結果を出せなければ自信も失われ、戦い方がブレる可能性も否定できず、重要な一戦であることに変わりはない。「1位としての貫禄を見せたい」(平川)。残された唯一のタイトルを獲る。その力があることを証明する試合にしなければならない。(菊地 正典)