FC東京、サイドに起点を作られ押し込まれる
相手のFC東京研究が、ここ最近は進んでいる。先週末に行われた天皇杯4回戦・清水戦で、FC東京は完全に後ろに引いて守る相手をなかなか攻略できなかった。FC東京のお株を奪うかのようなカウンターサッカーを、見事にやられた末の敗戦だった。
今節の相手・神戸も、清水とは違った戦い方を挑んできたが、しっかりFC東京を攻略しようとしていた。ポゼッションを軸に攻撃的姿勢を見せる今季の神戸は、その攻めのスタイルそのままをぶつけた。
FC東京は「まず守備で試合に入るスタイル」と神戸の安達監督。その敵将の言葉どおりFC東京はこの試合も同様の入りを見せたが、「前半は守備がハマらず苦しかった」と森重が振り返るように、空回り状態が続いた。中央をしっかり閉じるFC東京の守備スタイルの裏をかかれるように、神戸にサイドで起点を作られ、前線で体を張る田代をシンプルに使われながら、周囲の選手にもスペースに入り込まれた。局面、局面で神戸の選手をつぶし切れず、特に相手の攻撃陣は総じてキープ力が高いため、なかなかボールを奪えないまま徐々に全体のラインも下がってしまった。
相手のサイドにフタをするため、[5-2-3]にシステム変更して以降は、セカンドボールを拾いリズムをつかんだ。後半はサイドの攻防でも先手を取り、武藤、河野らを中心に相手ゴールに迫るも結局ゴールはエドゥーのPKの1本止まり。負けはしなかったが、またしても勝ち点の積み上げは『1』にとどまった。
夏場に見せた好調の波を止めようと、相手が進めるFC東京への対策。再び青赤が勝利を手繰り寄せるためには、その上を行く策と粘り強さが必要だ。(西川 結城)