指宿、成岡の新生2トップでスタートした新潟だったが、開始7分に成岡が右ひざを負傷しピッチを去るアクシデントに見舞われる。プラン変更を余儀なくされた状況下で新潟は、田中達を投入しリズムをつかみにかかった。しかし、レオ・シルバと小林のダブルボランチが、[4-3-3]の布陣を敷く仙台のインサイドハーフに強烈なプレスを掛けられて、ボールをつなぐことができない。「パスをつなげずに難しいゲームになった。アンカーの周囲を使いたかったが効果的でなかった」(柳下監督)。そして、不用意なパスをさらわれてショートカウンターを受けるなど、仙台に押され気味の展開となる。
前半を消化不良で終えた新潟は後半、縦と横のバランスを整え仙台のプレスをかわしてゴールへと迫っていく。だが、時間の経過とともに激しくなる雨がパスを止めてしまう。ゲームが混沌としていく中、存在感を発揮したのはレオ・シルバだった。水しぶきがはね上がる劣悪なピッチで耕耘機のようなドリブルを見せると、77分にペナルティーアークやや右でFKを獲得する。それを自ら右足で豪快に沈めて値千金のゴール。スタジアムに熱狂を届けた。「ダミーの動きによって壁がズレたのでそこを狙っていった。イメージどおりのキックを蹴ることができた」(レオ・シルバ)。
柳下監督は、「Jリーグ初期の一流外国籍プレーヤーと同じレベル」と、独特の言い回しで賛辞を送った。先制に成功した新潟は、レオ・シルバが挙げた1点を守り抜き1-0で3試合ぶりに勝利。貴重な勝ち点3を加えた。(藺藤 心)