大人の試合運びをした75分間と、幼さを露呈した15分間。この試合、栃木は90分の中で二つの顔を見せた。
試合序盤の劣勢を跳ね返し、球際の激しさを軸に盛り返した栃木。徐々に左サイドの近藤が存在感を示すと、39分に近藤のロークロスからイ・ミンスがネットを揺らした。これを契機に2戦連続3得点中の攻撃陣が爆発。杉本真、荒堀の得点でリードを3点にまで広げ、東京Vに付け入る隙を与えない守備でリズムを作った。ほぼ理想的な展開だったが、それは突如として崩れた。その要因は、「ボールホルダーへプレッシャーが掛られなかった」(杉本真)こと。修正が効かずに連続被弾で零封を逸した。辛うじて勝ち点3を得たが、守備の再建は急務だ。栃木守備陣には逞しさが求められている。