次代の選手を鍛えるという目的
国際Aマッチデーではないため海外組の選手たちを招集できないアジア大会。「新戦力の発掘」をテーマに掲げたなでしこジャパン・佐々木則夫監督は、初戦のピッチに直前の13日に行われた強化試合・ガーナ戦と同じイレブンを並べた。
2011年の女子W杯優勝時の主軸選手たちは宮間あや、阪口夢穂、川澄奈穂美、海堀あゆみの4名のみ。19歳の増矢理花が先発するなど、課題である世代交代を強く意識したメンバーである。
そのガーナ戦から中1日という日程面の厳しさはあった。佐々木監督も「後半の途中から(影響は)ありましたよね。後半はわれわれが(ボールを)動かしていたにもかかわらず、相手が落ちなかったというよりこちらが落ちてしまった」と認める。ただ、それも織り込み済みだ。「これはW杯のシミュレーション。W杯でも予選リーグが終わったあとすぐに移動をして、試合をすることになる。(W杯を考えると)非常に勉強になった」(佐々木監督)。厳しい日程の中で、新しい選手たちが戦えるのかどうか。そういう部分の見極めもしたかったことがうかがえる。もちろん、アジア大会は勝利を意識する大会なのだが、グループステージに関してはそれでも勝算があるのだろう。
試合内容について言えば厳しいものもあったが、佐々木監督は「これから積み上げればいい」と総じてポジティブ。序盤からボールを支配しながらも攻め切れず、逆にミスから相手のショートカウンターを受けることになったが、「ミスはイメージの共有を図る中で出たミス。縦パスを取られたときのショートカウンターの対応は練習していたし、シュートまで至らないようなカバーはできていた」と選手たちを擁護した。二人で組んだ経験の浅いCBコンビなど、佐々木監督は今大会、「次代の選手を鍛える」ことに重きを置いている。そんな印象が強まる初戦だった。(川端 暁彦)
アジア大会グループステージ第1戦
日本女子代表 0−0 中国女子代表