■鹿島アントラーズ
少ない完封試合。ディテールにこだわれるか
一時期は首位の浦和に勝ち点差『2』と肉薄したが、いつの間にかその差も『7』へと逆戻り。負けなしも9試合で途切れ、若いチームは正念場を迎えている。
前節も、決して内容は悪くなかったが2週間ぶりの試合ということもあってか試合勘は鈍く、どこか波に乗れないまま90分が過ぎてしまった。その感覚は負けない時期の試合内容にも表れていたと指摘するのは遠藤。「1-0、2-0という試合が少なかった。まだ安定してない。でも、それでOKという感じがしていた」。
負けなしの9試合の中で相手を完封したのはわずかに2試合。これまでの総失点28は決して誇れる数字ではない。それでも勝ち点を得てきたことが問題点を少なからず覆い隠してきた。
ただ、2試合連続で失点に絡んだ山村は小さなミスを減らしていかない限り「CBとしてチームを勝たせられないし、自分も成長できない。責任のあるプレーを見せたい」と誓う。
そうしたディテールを気にしてか、トニーニョ・セレーゾ監督はベテランのジョルジ・ワグネルを2試合続けて先発で起用。今週もカイオを先発組から外す布陣を試すなど苦心の色が見える。(田中 滋)
■横浜Fマリノス
立て直しを図る横浜FM、三門らが先発か
前節・名古屋戦における敗戦(0●2)を振り返り、樋口監督は「エネルギー、パワー、あるいはパッションが伝わらないゲーム」と厳しい口調で言った。目指す主体性を持ったサッカーのかけらも感じられない低調な内容では、勝ち点3獲得など望むべくもない。負けるべくして負けた試合から、いかにして立て直すか。指揮官と選手たちは再び試されている。
ナビスコカップ準々決勝・柏戦での2連敗を含めた公式戦3連敗と結果が出ていない影響もあり、最近は試合ごとにメンバーを入れ替える状況が続いている。今節も1トップには伊藤が入り、ボランチに三門、そして右SBには奈良輪の起用が考えられる。アグレッシブさが売りの三門は「簡単にボールを下げるのではなく、前方向にプレーしたい」と話す。シンプルな言葉だが的を射ており、チーム全体がいかに前を意識できるかは大きなポイントになるだろう。
そのためには、チームの生命線である『攻守の切り替え』が欠かせない。好調時は切り替えの部分で相手を圧倒し、積極的な守備で主導権を握っていた。これは誰が先発しても変わらない“スタイル”のはず。 タイトル獲得を視野に入れている鹿島が相手だが、横浜FMが強みを発揮すれば必ず好勝負になる。(藤井 雅彦)