攻撃陣爆発。崩し切っての3ゴール、リーグ戦4試合で15得点
完勝に次ぐ完勝。リーグ戦ここ3試合で12得点を挙げ、FC東京戦こそ引き分けだったものの大宮戦(4○0)、清水戦(4○1)と相手を圧倒していた浦和の勢いは、苦手の柏を前にしても変わらなかった。
柏がこれまで同様、浦和と形を合わせて[5-4-1]のブロックを作り、カウンターを狙っているのは明白だった。対して浦和は圧倒的にボールを保持し、攻勢をかけた。それはポゼッション型のチームがカウンター型のチームと対したときにありがちなボールを持たされる展開ではなく、自らアクションを起こした攻撃だった。そして21分、柏木の素早いリスタートから平川が抜群の精度のクロスを送ると、那須が飛び込んで得意のヘディングでゴール。さらに28分には槙野のロングボールから興梠、李、柏木と前線の3人で崩し切って追加点を挙げた。
序盤から相手を圧倒して2点をリードした。だが、首位たる本当の強さを見せたのは、むしろ1点差とされた後半だったかもしれない。2点をリードし、前半の残り数分ではボールを奪いに来ない相手を尻目に後方でボールを回した。しかし不要な縦パスでボールを失うと、相手の狙いどおりのカウンターで44分に失点を許した。相手が息を吹き返しかねない1点であると同時に、自らが崩れかねない1点。しかし、後半に入っても崩れることなく、51分には興梠がPKを獲得すると同時に菅野を2回目の警告で退場に追い込むと、そのPKを興梠が自ら決めて再びリードを広げる。3-1。これでほぼ試合を決定付けた。失点はやはり不用意なボールの失い方からだったことや、決定機はほかにもあったことなど、欲を言えばキリがないが、今回もまた「いろいろなところから点を取れるのが自分たちの強み」(柏木)というところを見せ付けた。
2位との勝ち点差は『6』に広げた。しかし試合後、阿部は二言目に「次の新潟戦なので」と切り替えた。首位の強さは誇示した。だが、残り10試合は、“まだ”10試合だ。「次、勝てなかったら意味がない」(阿部)。一切、気の抜けない試合はこれからも続いていく。(菊地 正典)