気迫の勝利。磐田、ニューヒーローの登場で残り試合に向け勢い付く
「チーム、選手個々をアピールできる絶好の機会」(柱谷監督)と意気込んで敵地に乗り込んだ北九州。しかし、北九州は7分、22分と立て続けにクロスから失点し、磐田に主導権を握られてしまう。堅実な守備ブロック→速攻という形を得意とするだけに、先制され苦しい展開を強いられた。「なかなかボールに触れなかった」と肩を落としたのは前線の池元。前半のシュートはわずかに1本。追いかける展開となったことで、攻撃的にならざるを得えない状況となった北九州は、本来のバランスで戦うことはできなかった。反撃は試合終了間際の池元のPKのみ。この結果、岡山に勝ち点で並ばれ、得失点差で5位に後退した。
一方、磐田にとってはリーグ戦で5試合ぶりの白星となった。先月20日の天皇杯3回戦・奈良クラブ戦(5○0)より導入した3バックに見切りを付け、開幕当初の4バックへ変更。さらに前線を2トップにしたことで攻撃のバランスが良くなった。ただし、勝因はシステムチェンジだけではない。「立ち上がりから良くなければいけない、ということをあらためてみんなで確認した」と語るのはゲームキャプテンの松井。序盤から選手個々が闘争心を前面に押し出し、攻守両面で献身的に動いたことが早い時間帯のゴールにつながったと言えるだろう。終盤に失点はあったが、後半戦で最も良いゲームだった。
今節の結果次第では5位転落の可能性もあった磐田だが、2位・松本との勝ち点差を『9』から『7』へ縮めることに成功。シャムスカ監督は「松本を“狩り”に行く」と語気を強めた。自動昇格は依然として厳しい状況だが、このゲームのパフォーマンスを継続できれば可能性を見いだせるはずだ。