清水は6試合勝ちなし。泥沼から抜け出せず
かつて堀池巧氏とともに“清水東三羽烏”と呼ばれていた大榎監督と長谷川監督が初めて監督として対決したこの試合。しかし、試合前には両監督とも、そのことに関してほとんどコメントをせず、この一戦に集中して臨んだ。
大榎監督が率いる清水は序盤から相手ボールの際は、すぐさまラインを下げ5バックにしてしっかり守る。G大阪の強力な攻撃陣を警戒し、守備から入った。しかし、そうした策も宇佐美の個の力の前に屈する。21分、ワンツーからゴール前でボールを受けた宇佐美は、DFの一瞬のスキを突いてシュート。このシュートがゴール右スミに吸い込まれ、G大阪が先制する。
プランが崩れ、反撃に出たい清水は41分にペナルティーエリア付近でボールを受けた水谷がシュート。ただ、G大阪守備陣に防がれ、同点に追い付くことができない。
後半、攻撃のペースをつかんだのはホームの清水だった。極端な5バックにすることなく両サイドを上げ、ノヴァコヴィッチを起点に大前、水谷が動き回り、G大阪ゴールに何度も迫る。前半にあれだけチャンスを作ったG大阪攻撃陣は足が止まり、ほとんど攻撃の形が作れない。清水にとって同点の機運が高まったが、先に得点を奪ったのはG大阪だった。84分、遠藤のFKに丹羽が頭で合わせ、リードを広げる。後半ロスタイムにもリンスが得点を挙げたG大阪。4試合連続完封勝利で、上位を追撃する。一方の清水はこれで6試合勝ちなし。泥沼から抜け出すことができない。(田中 芳樹)