前節の名古屋戦でJ初得点を決めたカカウだが、試合後のミックスゾーンでは得点の感想もそこそこに、チームやチームを取り巻く環境に対する危機感を露わにした。
まずは、「もっと勝利への意識を強く持たないといけない。負けても、次の日には『これでいい』という雰囲気が出てしまっている。目を覚まさなければいけない」とチームの意識面について言及。その後、「負けたあとにサポーターやメディアからプレッシャーが掛かるわけでもない。すべてドイツが正しいとは言わないが、ドイツでは何試合も勝てないことがあれば、サポーターやメディアからは相当なプレッシャーが掛かる」と続けた。彼の“激白”は実に10分近くに及んだ。
翌日の練習後は一転して、「この状況でもあれだけサポートしてくれる方々の名誉を守るためにも、われわれはベストを尽くし、心意気を見せないといけない」とも発言。ニュアンスこそ真逆だが、8月に加入したばかりの“助っ人”が現状打破へ強い気持ちを滲ませていることは間違いない。負傷離脱中の山口に代わって主将を務めている山下は、チーム内の空気について「練習もピリッとしているし、ぬるい雰囲気はないと思う。でも、すべては結果だから」と話す。
日本と欧州でのサッカー文化の違いという面もあるが、残り9試合で降格圏にあえいでいる現状、カカウの問題提起を真摯に受け止める必要がある。(小田 尚史)