■セレッソ大阪
首位を倒すことで自信を取り戻す。闘志を燃やすC大阪、勝負の一戦
天皇杯4回戦・磐田戦(2○0)、J1第23節・柏戦(2○0)と、大熊新体制を連勝でスタートさせたC大阪だが、その後は、第24節で長谷川監督率いるG大阪に0-2、第25節で西野監督率いる名古屋に1-2と連敗。J屈指の名将二人に“大熊サッカー”を攻略され、完敗を喫した。3連敗は阻止したい今節だが、相手は現在首位を快走する浦和。
最近の浦和の勝ちっぷりは目を見張るものがあり、優勝に向かってひた走るチームの充実度は外からもうかがい知れる。率いるは、Jリーグを知り尽くすペトロヴィッチ監督。チームとしての成熟度、現在の勢い、指揮官のキャリア、そのすべてにおいてC大阪は旗色が悪い。ただ、だからといって、戦う前から白旗を上げることはない。「首位相手に勝つことで、自分たちの自信も取り戻せる。チャンスと捉えて、思い切ってやりたい」と山下は語る。埼玉スタジアムで行われた第14節の浦和との一戦(0●1)は、「チームとしても個人としても何もできなかった」(山下)と歯がゆい思いが残っているだけに、「今回はチームとして戦えるように」と闘志を燃やす。
「レッズは完成度も高いし手強い。でも、そのレッズを叩ければ自信にもなる。前回のレッズ戦はサイドハーフも引いて、6人くらいが最終ラインに吸収された。そういう形になると相手の思うツボだと思うので、しっかり相手に圧力を掛けたい」とは扇原。先発メンバーは大きくは変わらない見込みだが、2トップと左サイドハーフは流動的。前節、来日初得点を奪ったカカウが2トップの一角で先発する可能性があり、楠神の先発復帰もあり得る。また、顔ぶれに変化はなさそうな最終ラインは、25日の練習後にひざを突き合わせた。「(話の内容は)ラインコントロールと、前節の反省点について。声を掛け合って、意思疎通を図りたい」(染谷)。流動的な攻撃をしかけてくる浦和に対し、守備の集中力を保てるかも勝利のポイントとなる。(小田 尚史)
■浦和レッズ
優位に立つ浦和。良い状況であるからこそ、集中した戦いを
「チームが良いときだからこそ集中しないといけない」。いま、浦和にとって最も重要なことは、この西川の発言に集約されていると言っていいだろう。
ペトロヴィッチ監督が常に話しているように、豊富な運動量をベースにする浦和にとって、連戦はより厳しい戦いをしいられる。そのこともあるのだろう、26日のトレーニングは連戦の中での試合2日後ということもあり、ゲーム形式などは行わずに軽めの調整のみで終了。森脇は「フィジカルの回復も大事だけど、それと同じかそれ以上にメンタルの回復も重要」とペトロヴィッチ監督の言葉を代弁した。同時に「コンビネーションについてはたくさんやってきているから問題ない」と森脇が続けたように、何よりも疲労回復を最優先できるのは、チームの状態が良く、自信があるからに違いない。C大阪とはそもそも上位と下位という違いはあるが、連戦に臨む上でメンタルも含めて優位に立っていることは間違いないはずだ。
ただ、それが油断につながることだけは避けなければならない。浦和は相手が形を合わせてくるなど、特別な対策を取られることが多いが、C大阪がどのような戦い方をしてこようが、浦和も今までのように後方からのビルドアップを含めて連動した攻撃ができるかどうかが試合のカギとなることに変わりはない。C大阪は残留争いをしているとはいえ、力を持つ選手はそろっており、選手個々のレベルを見れば「いまの順位にいるチームではない」(阿部)。4連勝している状況下だからこそ、油断することなく今までの戦いを続けなければならない。
選手たちが「大事」と口をそろえていたこの3連戦で、まずは2連勝した。3連勝で乗り切ることができれば、より状況はラクになる。一方で、敗れて2位との勝ち点差を『3』に詰められてしまえば一気に余裕はなくなる。勝ち点を積み重ねていかなければならないことに、何ら変わりはない。(菊地 正典)