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SBは競争させたほうがいいポジション/ANGLE 解説・小見 幸隆

2014/10/3 12:12

 前回より、チームとして面白くなっていると感じる。前回はけがで招集できなかった香川真司が今回は入り、SBにも新たな選手が加わった。これだけで、チームの印象はかなり変わった。

 香川はあのテクニック、そして周りを見て“攻撃の味付けができる”という意味でこの代表のキーパーソンとなり得る選手だ。攻撃陣の中で、本田圭佑、岡崎慎司、そして香川真司の3人は必要な選手。ハビエル・アギーレ監督からすれば、このチームの核が見え始めてきているのかもしれない。いまはそういうふうに信頼の置ける選手を増やしていく段階にある。例えば柿谷曜一朗は、アギーレの中で「使える選手」という位置付けまではまだいっていないと思う。武藤嘉紀にしてもまだまだだ。

 前線で興味深いのは小林悠を呼んだこと。自分が柏で強化担当の仕事をしていたときにいいなと思っていた選手。彼は若くて、点が取れる。それに少しばかり小生意気という評判も聞いた。実はそう聞いて、欲しいと思った選手だ。小林がまだプロ入りしたばかりのころだね。

 宇佐美貴史は入らなかった。彼は代表にいたらいたで面白いが、では誰が外れるのか。FWの人数的にバランスの問題で呼ばれなかったのかもしれない。

「宇佐美に欠点があるから呼ばない」ということではないはず。

注目していた選手が入った

 SBでは酒井宏樹と松原健が外れて、太田宏介と西大伍が入った。塩谷司もこのポジションができる。塩谷、西はボールをしっかりと扱える色っぽさがある。そういう選手が入ることで攻撃が変わる。太田もキックなど攻撃にも特長を持っている。彼らは以前から注目していた選手たちで、個人的にはちょっとうれしいくらい。

 そしてSBは競争させたほうが良いポジションでもあるんだ。チームの核となる選手は真ん中にいる。その上で、サイドにはスペアとなる選手も控えさせたい。アップダウンも激しく、運動量が必要なのだから。

 前回、クリアミスで失点を招いた酒井宏樹は、メンバーから外れたが、それも仕方がない。アイツなりのリズムではチャンスメークできていなかったからね。

 いまは、選手をいろいろと選んでみる時期。そして、3、4回目くらいの選考までで、メンバーが絞られていくはず。いまはアギーレなりに興味を持った選手を呼んでいると感じるね。

小見 幸隆(おみ・ゆきたか)
1952年12月15日生まれ。東京都出身。69年に読売クラブ(現・東京V)に入団してMFとして活躍。日本代表にも選出された。引退後は読売クラブ、V川崎のトップチームやユースチームの監督を歴任。06年より柏で強化に関わり、12年秋まで強化本部統括ダイレクターなどを務めた。

EG 番記者取材速報

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