底を見せないポテンシャル
「呼ばれるかなって感じはしていました」と塩谷は言う。実感のある代表初選出だった。ブラジルW杯を終えてリーグが再開した直後にパフォーマンスを落としていた時期もあったが、しっかりと調子を取り戻してきたことが塩谷の自信をより深めさせている。「代表は新監督になっていろいろな選手を試している。絶好のアピールのチャンス」と語る塩谷に臆する様子はまったくなく、ハビエル・アギーレ監督のサッカーの印象を「縦に速い」と話し、「縦パスは自分の持ち味」とイメージを膨らませていた。
そして、いまの塩谷はノッている。第26節・神戸戦でリーグ再開後初ゴールを奪い、その2日後には第一子が誕生。さらにその2日後に代表選出の報が届いた。勢いに乗った時の塩谷のすごさは今季の前半戦で誰もが驚きながら見つめていたが、現在の塩谷も大きなことをやってのけそうな予感を十分に漂わせている。まだポテンシャルの底を見せない塩谷の可能性は、アギーレ監督にもきっと魅力的に映ることだろう。(寺田 弘幸)
塩谷 司(しおたに・つかさ)
1988年12月5日生まれ、25歳。182cm/80kg。徳島県出身。南小松島FC→大松SC→大塚SC→徳島商高→国士舘大→水戸を経て2012年、広島に加入。J1通算60試合出場8得点。J2通算60試合出場5得点。国際Aマッチ出場なし。フィジカル能力が高いCB。攻撃参加も得意とする。