前半をシュート2本の0-0で終え、難波は宮沢に「後半はもっと強引に打っていいか?」とお願いしていたという。難波の反転ボレーが唯一の得点となったこの試合。背番号24は「ミスキック」と笑ったが、敵対した舩津が「相手の積極性が入ったゴール」と唇を噛んだように、まぎれもなくこの積極性が生んだゴラッソであり、前半の無失点がつなげた決勝点だ。前半の岐阜は山形の出足の速さを前に劣勢を強いられ、守備に時間を費やしたが、「失点だけしないようにと中で共通理解が取れていた」と中村英。守備陣が体を投げ出し、数度の大ピンチにはGK川口が立ちはだかる。月並みな表現を使えば決定力の差が勝敗を分けたが、岐阜は6試合ぶりの歓喜を手にするだけの伏線を自ら作り、77分に見事回収してみせた。(村本 裕太)