個の能力の高い相手に対し、これまでは組織力で向き合ってきた田坂監督が、磐田に真っ向勝負を挑んだ。「1対1で負けるな」と選手たちを送り出し、相手の[4-2-3-1]と完全にマッチアップする[4-1-4-1]の布陣でガチガチのつぶし合いを演じる。
疲労によりその対峙にズレが生じ始めるときを、大分は待っていた。68分、足元で粘るタイプの木村に代え、スペースを突くタイプの伊藤を投入。2分後、為田の仕掛けを起点に伊藤が運も味方につけて先制点を挙げる。さらに84分、ショートカウンターから為田が追加点を奪って試合を決めた。
移動の疲れにも足を引っ張られた磐田は反撃ままならず。2位・松本との勝ち点差は『8』に開いた。“新人”名波監督が2戦目にして受けた“現場の洗礼”だった。(ひぐらし ひなつ)