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香川はこの代表のキーパーソンとなる選手だ/ANGLE 解説・小見 幸隆

2014/10/10 15:43

香川と誰がインサイドハーフを組むのかも注目点。ベネズエラ戦で得点を挙げた柴崎との組み合わせは見てみたいところだ



 先月の代表戦で選ばれなかった香川真司が、今回は選ばれた。代表メンバーが発表された直後にも話したように、彼はこの代表のキーパーソンとなる選手だ。彼は今回、MF登録となっている。香川を中盤の一角で使ったとしても、大きな問題は出ないだろう。そこは彼にとって一番得意なポジションではないかもしれないが、代表選手ならば複数のポジションをこなせなければいけない。森重真人がCBとボランチ、岡崎慎司が前線とサイドをこなすようにね。監督に要求されたことに対して、「いや、オレはこのポジションでないとダメ」と言ったら、それは『選手の負け』になる。

 香川がインサイドハーフで出場した場合、横に並ぶもう一人の人選が注目ポイントになる。例えば攻撃的な香川と柴崎岳が組むと、アンカーのポジションに入る選手の負担が増える。その上で中盤の構成をどうするかも、このチームのカギとなる。

 ハビエル・アギーレ監督は[4-3-3]を採用していて、先月はボランチに森重を使った。「そのポジションに適している選手が少ない」という声も聞こえてきた。その理由として日本は、中学、高校くらいからダブルボランチの[4-4-2]に近いシステムでやるところが多く、その感覚に慣れている選手が多いということが挙げられる。ボランチ二人の形にとらわれている選手も多い日本では、試合中、また試合によってボランチの数を変えることをあまりしない。「ボランチを3人で」と言われても、「どうするの?」となる。例えばブラジルでは、ウン(1)ボランチ、ドイス(2)ボランチ、トレース(3)ボランチという言葉がよく使われているし、“言葉慣れ”している。そういう小さなサッカー文化がないということ。それを言い訳にはできないけどね。

 個人的に良いと思う中盤の構成は、森重、細貝萌、香川の三人。ただ、相手を見て、「もっと攻撃に色気を持っていい」となったら、細貝ではなくて、柴崎か森岡亮太を使う。つまり、三人のうち二人を攻撃的にする。相手が自分たちの攻撃をわりと“見てくれる”なら、柴崎や森岡を入れたほうが面白いからね。相手とのかみ合わせは大事なポイント。では、ジャマイカがどういう対応をするか…。ブラジルとは違うのだから、トライする価値はあると思う。安全策なら細貝だが。

 今回はジャマイカが相手ということもあり、結果を出しながら組み合わせを考えるのは、そこまで難しくないはずだ。日本でやる試合で会場には何万人も入る。勝利を求めながら、連係を深めるべきだ。

小見 幸隆(おみ・ゆきたか)
1952年12月15日生まれ。東京都出身。69年に読売クラブ(現・東京V)に入団してMFとして活躍。日本代表にも選出された。引退後は読売クラブ、V川崎のトップチームやユースチームの監督を歴任。06年より柏で強化に関わり、12年秋まで強化本部統括ダイレクターなどを務めた。

EG 番記者取材速報

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