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代表国際親善試合
10/14(火) 19:45 @ ナショナル

日本
0
0 前半 1
0 後半 3
試合終了
4
ブラジル

Column 試合後コラム

引き立て役。ブラジル戦がこれでいいのか

2014/10/15 14:01

 どこか、10年以上前の両国の対決を見ているかのようであった。

 いざ、日本のマイボールになれば、「速く攻めなければ」と急ぐあまりにミスを繰り返す。試合巧者のカナリア軍団はそのスキをカウンターで突き、次々と日本のゴールを陥れる―。少しは日本サッカーも成長したという手ごたえを得たかったが、目の前で繰り広げられたのは、そんな過去に見た光景と同じだった。

 まるで砂場のようなシンガポールのピッチが、日本の選手たちの足元を狂わせたのは間違いない。ただ、劣悪な状況でも堂々とプレーするブラジルの選手たちは、何も自慢のテクニックだけで局面を切り抜けていったわけではなかった。

 経験。この試合のブラジルと日本のメンバーでは、その差が大き過ぎた。ただでさえ両国の実力差があることは当然の事実。にもかかわらず、日本の先発メンバー表にはほぼ代表経験がない選手の名前が8人も並んでいた。「相手を恐れて縮こまってプレーしても、自分たちの本当の実力は測れない」。そう語っていたのは、この日自身初めてとなるブラジル戦で、終始堂々とプレーした森重真人。彼を含めて岡崎慎司と酒井高徳の“W杯組”三人は何とか個人で渡り合っていた。だがそのほかの選手のプレーからは、森重のような精神状態を保てなかったことは明らかだった。

 疑問に残る、ハビエル・アギーレ監督の起用と采配。新たなチームで多くの選手のプレーを見たいという欲に駆られたのだろうが、大事な試合をチームの機能性を度外視した個人の“品評会”のようにしたのはどうか。日本はW杯を経て、一つでも多く海外に出て強豪国と対戦する機会を増やす重要性を痛感したばかり。この試合のように、戦術的に何も詰めていないメンバーで戦ったところで、成果は何も生まれない。

 ブラジルはいつでも戦える相手ではない。貴重な腕試しを、日本は自らフイにしてしまった。

 ネイマールの4ゴールに沸いたシンガポール。引き立て役を演じただけの日本。こんな試合にしては、いけなかった。(西川 結城)

EG 番記者取材速報

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