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J1リーグ 第29節
10/22(水) 19:00 @ U等々力

川崎F
2
0 前半 0
2 後半 0
試合終了
0
鳥栖

Column 試合後コラム

FW 11 小林悠 代表で得たモノ

2014/10/24 12:34

 63分。川崎Fの背番号11が、日の丸の青い鎧をまとう戦士としてふさわしい、そして誰もがそのことに納得する、豪快かつ芸術的な一撃でネットを揺らした。「打った瞬間に入ると思った」というボールの軌道は直線的にゴール左上スミへ向かっていく。鳥栖の堅守を支え、この日幾度も自ゴールへの強襲をはじき続けた名手・林も見送るしかないモノだった。

 試合前日のシュート練習では的確にコースを狙ってネットを揺らす場面が幾多もあり「けっこう決めることができたので、明日もそれを出せると思う」と優しげな口調だが強い自信を含めて口にしていた。そして見事“有言実行”を果たした。それも、視察に来ていた日本代表の指揮官の目前で。

 初めてA代表のユニフォームに袖をとおして2試合を戦い、かつ強国であるブラジルと対戦した中で世界的ストライカーであるネイマールの4得点を目撃した。代表での活動期間は決して長いモノではなかったが、そこで感じたショックは大きかったと語り、決定力の部分が世界との「差」だと痛感した。そして、今後も日の丸を背負うに当たって何よりも必要な部分は「個で打開する力」だと即答している。個で打開と言われると、ドリブルの仕掛けで対面の敵を抜き去り、決定機を作ることをイメージしがちだが、しかけて抜き去るだけが“個の力”ではない。ボックス外から相手をかわさずして打つ。エリア内で勝負をすることが多い彼の特徴を考えても“まさかあそこで打つとは”と思った観衆も多いだろう。大多数の予測を裏切り、ゴールを射抜いたそのプレーは“卓越した個の力”が生んだモノで、A代表を経験したからこそ生まれたモノとも言える。チームへの還元は1試合遅れたが、それでも十分だ。

「一つ取ればそこからまた取り出せる」。新たな武器と、自信を手にした小林のこの言葉を信じ、残り5試合、逆転優勝へ向けたチームの救世主になってくれることを、信じよう。(竹中 玲央奈)

小林 悠(こばやし・ゆう)
1987年9月23日生まれ、27歳。東京都出身。177cm/70kg。町田JY→麻布大渕野辺高→拓殖大を経て、10年川崎Fに加入。J1通算114試合出場34得点。J2通算5試合出場。

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