相手の攻撃にさらされながらも“我慢”することを今季のFC東京はいとわない。ただ、この試合はそうはいかなかった。
試合序盤から、西の青黒が東の青赤に牙をむく。中盤の狭いエリアにも顔を出す遠藤、そして宇佐美とパトリックの破壊力抜群の2トップの動きに、FC東京の守備陣は翻弄されていく。
乗りに乗る宇佐美には複数人で対応してもドリブルでかわされた。特に1対1には無類の強さを誇る徳永がキレイにかわされ裏のスペースを突かれた場面は、劣勢の象徴的なシーンだった。
また森重もパトリックの強さに苦労する。球際でつぶしてボールを奪いたくても、相手の頑強な体格はビクともしない。徳永同様、Jリーグの舞台では個人の対決で後手に回ることが少ない森重だが、この日はG大阪のブラジル人アタッカーに終始手を焼き続けていた。
我慢は我慢でも、その強度がいつも以上に高いモノとなってしまっていた。相手の攻撃をのらりくらりしのぎながら、速攻で仕留めるという得意の展開には持ち込めなかった。いつ点を取られてもおかしくないというヒヤヒヤの綱渡り状態が続いた結果、後半早々の連続失点。いつ来てもおかしくない、ビハインドだった。
システムを攻撃的な[3-4-3]に変更してからはようやく攻撃も活性化し、66分に松田がクロスに飛び込みプロ初ゴールを挙げた。しかしその後は両者オープンの展開でもFC東京は好機を生かせず。結局G大阪の威力に力負けした。
G大阪に敗れたことで勝ち点を伸ばすことができず、順位は7位に後退。FC東京は上位争いに加わることができなかった。(西川 結城)