群馬の判断がわずかに遅れた。
前半から試合を優位に支配していた群馬は、53分に左CKから青木孝がヘッド弾を叩き込んで先制に成功。1点リードでゲーム終盤を迎えた。80分過ぎ、千葉の猛攻にさらされた群馬は、青木良をピッチサイドにスタンバイさせ守備固めに入ろうとした。だが交代直前の86分、前線で猛威をふるっていたケンペスに同点ゴールを決められてしまう。
1-1にされて慌てた群馬は、交代準備をしていた青木良を下げて、カイケを投入。勝ち越しを狙いに出た。しかし、指揮官の攻撃的な狙いは虚しい結果を迎えてしまう。千葉の勢いを止められなくなった群馬は防戦一方。ロスタイムの93分には、谷澤に右サイドを突破されて低いクロスを許す。ファーサイドへ抜けていったボールに合わせたのは森本ではなく、カバーに入った宮崎。「後ろの選手が気になってタイミングがズレてしまった」という宮崎のクリアが、無情にもオウンゴールとなり群馬は自滅した。
千葉の勢いに飲み込まれたのは確かだ。だが、ゲーム終盤に運動量が著しく落ち、バイタルエリアをガラ空きにし続けた群馬の戦いに甘さがあったのも事実。判断の遅れが悲劇を招いた。(藺藤 心)