天を仰いだ選手たち。欲した勝ち点3は互いに奪えず
勝者もいなければ、敗者もいなかった。互いに欲していたのは勝ち点3のみ。終了の笛と同時に両チームの選手たちは天を仰ぎ、悔しさをにじませた。
ゲームは序盤から膠着した展開。ともに守備の意識が高く、互いにつぶし合った。その中で好機を確実に生かしたのは磐田。32分、小林のCKをゴール前の伊野波がつなぎ、最後は前田が右足で押し込んだ。
1点ビハインドで前半を折り返した京都だが、後半に流れを変えた。50分、敵陣右サイドで山瀬のパスを受けた石櫃がクロス。これをゴール前のドウグラスが頭で豪快に押し込んだ。さらに63分には山瀬が左サイドを突破し、クロス。これを再びドウグラスがヘディングで叩き込み、勝ち越しに成功した。ドウグラスは「監督から『エリアの中で仕事をしてくれ』と言われていた。味方も僕の特長を考え、いいクロスを上げてくれた」と得点場面を振り返る。
しかし、磐田も試合終了間際に意地を見せた。92分、ペク・ソンドンの仕掛けで獲得したFKを駒野が直接決め、土壇場で同点に。「好きな距離だったし、決める自信があった」という駒野のFK弾に助けられ、苦しい試合をドローに持ち込んだ。磐田にとって負けなかったことは救いだが、「前半と後半で違うサッカーをしてしまった」(駒野)。この結果、2位・松本との勝ち点差は『10』に拡大し、今季目標としていたJ1自動昇格は絶望的な状況となった。
一方、京都にとっても悔やまれる引き分けとなった。駒井は「磐田相手に逆転できたのは力があるから。でも、追い付かれるという脆さもある」と試合を振り返った。リードを守り切れず、6位との勝ち点差は『5』に。川勝監督は「3点目を取れなかったことが痛かった」と唇をかみ締めた。(南間 健治)