川勝良一監督
「首位とのゲームということで、多少堅さはあったけど、前半はそこまで大きく崩されることもなかったし、シュートも少なく抑えた。ウチとしては、ゲームとしてそんなに外れたことはしなかったけども、ただ、残念なのは、良い所まで運んでも最後のところで余裕を持てない。失点のシーンに関しては、今日は判定が不安定なのはわかっていた。ハーフタイムに選手にも言ったけども、2点目もそのまま崩れると集中を切らしてしまって。1点目で、野球で言うと満塁ホームランを打たれたようなダメージを受けてしまう。ベテランを含めて。そこを改善しないと、昇格するうえで、競ったゲームのところで過敏に反応しすぎてちょっとの時間で冷静を欠くことは気になる。ここ2年間、そこの強さがあまり出てこない。西とか、今日いない巻とかを除いて、ゲーム中に起こるアクシデントにも反応できない。冷静にやっていれば、1点を返す能力はあるし、そのあともあるのに、自分たちで崩れていく。そこを再考しながら考えていきたい」
――ベレーザとのアベック試合で勝てなかったが?
「勝ちたかったけども。その質問は、あまりこの場で答える意味はないと思う」
――バタバタして2点目を取られる。例えば、そのメンタリティを19歳の小林に期待できるか?西や巻という、監督が言う存在以外にいるか?
「そういう存在はいないね。ウチのスタイルに合う選手はいるけど、プレー中のアクシデントに対応できる、本当の意味で強いとか、時間があるしというので切り替えがうまくできたり、ポジティブにできるような選手が(いない)。相手もPKで点をとったけど、そんなチャンスがなかった。前半はヴェルディのゴールキックがゼロだし、シュートも多いし。全然悪いゲームをしていないけど、その『1』をはね返すような、鹿島のように3点を返す力があるのに、自分たちで消してしまうようなことがあった。巻とか西が腕章(キャプテンマーク)をつければいいけども、スタートの時点では一番若いのにつけさせて、全員が公平にできずに自分がベクトルに向けながらやるっていう。ウチの最大の弱みはそこだと思う。
去年のキャプテンも同じ現象があった。サッカーにベテランと言う表現は好きではないけど、経験値が高いのなら、PKが決まって、みんながレフリーに集まっていっても全く意味がないしね。ここのところ見ていて、毎回反応していても全く意味ない。圧力をかけたとしても。そこではやくボールをハーフウェーラインに持っていく選手として、去年、巻が入ってきて、それが新鮮に見えた。勢いがあるときや、戦うときの一定の条件がそろったとき、戦闘能力はうちにある。でも、その一定の条件がなかったときに、30歳以上でも20歳以上でも、誰が腕章を巻いても関係ないと思う」
DF3深津康太
「ハンドする気もなく、(あの場所で)ごちゃごちゃしていたからいかないと思っていった感じ。自分が慌てていたわけではないけど、手が当たってしまった。ペナルティーエリア内では後ろに手を組むなりやればよかった。故意でないから、スゴく悔やまれる。みんな集中して守れていただけに、点を与えるきっかけを作ってしまった。悔やまれて仕方ない。DFがもっと考えてやっていれば、最後に阿部ちゃんが点をとって、あれで勝てたと思う」
DF4高橋祥平
「相手が強いとは思わなかったし、自分たちがうまいのは間違いないのだけど、それよりも自分たちの弱さが出た試合だった。もっと、前半からやっていかないといけないっていうのはある。ミスが多かったし、そのぶんショートカウンターを受けていた。(攻撃で)やりきるっていうのを統一していかないといけない」
MF11西紀寛
「ダメっすね。自分もシュートが入らなかった。もう少し(攻撃の)形がほしい。バランスを崩しちゃうからといってカウンターを警戒して、それに取られ方も悪い。中ちゃん(中谷)が入ってからは動きが出て全体として前にいけたけど、ダメなときはみんなが止まっていた。自分を含めて、動いても打開策がなく、(杉本)健勇に上げるしかなかった。あればっかりだと勝てない。止まっている時間帯が長かった」
GK26柴崎貴広
「相手は予想していたよりガツガツこなかった。勢いは感じなかったが、結果的に負けたので。結果が全てだと思う。ちゃんとこの結果を受け止める。2失点目は中も背が高い選手が少ないし、直接もあると思って壁に4枚をおいた。セットプレーでやられたのはチームとしてショックが大きい。崩されたわけではないけど」
MF22和田拓也
「前半は悪くなかった。やられていないし。後半は、相手も次から次へと出てくる感じで、つかまえきれなかった。前に速くくる感じで。でも、強かった感じもしないけど…。もっと(小林)祐希を前に出すために、自分と祐希がタテの関係になっても良かったと思う。西くんは攻撃の中心だから、そこがうまく使えるようにサポートに入ることがあって良かった」 曹貴裁監督
「駒沢という地に多くのサポーターの方々が来ていただいたことに感謝している。ヴェルディさんは本当に力のあるチームなので、持っている力をいつも以上に出そうといった。前半から、後半の点を取る時間帯まで、われわれもよさを出せなかった部分もあったが、ヴェルディさんのストロングポイントを自分たちで消せたという点が良かった。われわれのリズムでできた時間帯にうまく点が取れてよかった。古橋のFKで、いつもはああいう風に取れないのだが、あそこで追加点が取れてよかったと思っている。相変わらず残りわずかで点を取られ、全然勝った気がしない。まあずっとそうなのだが。今日はいろいろあってキャプテンの坂本と副キャプテンの猪狩が初めてスタートで出て、大野もやったことのない左サイドだったが、この3人が非常にチームのために貢献してくれた。いつもわれわれは『総合力で勝負』だという話をしている。形はもしかしたらかっこいいものではなかったかもしれないけど、非常にそういう気持ちが出ていた。この9試合の中でも一番いい試合だったかなと僕自身は思っている」
――選手層が厚くなってきているのでは?
「当然そういう部分もある。絶対的なレギュラーはうちのチームにはいないので、今日勝ったらそこでダウンして、明日休んでその次の日から競争がスタートするという形でやっている。そういう流れで残ったメンバーが今日のチーム。それでやりかたを変えない。突貫工事のところはちょっとあったが、本当にそういう意味の姿勢に関しては監督としてありがたいし、頭が下がる思い。層が上がったというよりも、『たまたま出ていなかった』という方が合っている。そんなに彼はレギュラーで、彼はサブで、という住み分けは全くしていない。そういう意味で、出たときにエネルギーを出してくれたということでいうと、彼がその事実を証明してくれただけ。ずっとこれは言い続けているので。その積み重ねが今日の勝ちにつながったことは、チームの力になってくる」
MF8坂本紘司
「コンディションは、他の選手よりは疲れていない。心配なのは90分を通じての体力。そこらへんは自分の経験をうまく生かせたかなと。これからも試合に出ることでゲーム体力をつけていきたい。(サブが続いていたが、どう維持していたか)練習ゲームもあるし、そこでやれることをやってきた。あとは実戦で使ってもらえるように日々頑張るだけ」
DF22大野和成
「勝ったことが一番の収穫。グラウンドも悪くてパスがずれたりしたので、シンプルにやった。あとはひたすら、走ること。これを意識した。スリーバックの時よりも走った」
DF2鎌田翔雅
「やっぱり相手は個の能力がすごく高いので、そこは1試合通じて気にしてやっていたのだが、最後にちょっと集中力が切れてやられてしまった。監督からは『今日は集中力が高い方が勝つ』と言われていた。最後までそれが頭から離れなかったことが勝利につながった」