■アビスパ福岡
敗戦で昇格の可能性が消滅する福岡
昇格阻止、その経験が福岡にはある。03年のJ2第43節、初昇格を懸けて福岡に乗り込んできた新潟を2-1で下し、眼前での昇格を阻止した。当時を知る唯一の選手となった神山は「新潟のサポーターが多くてすごい雰囲気だったけど、そこでウチが勝ったので爽快だった」と振り返る。当時、新潟を率いていたのは現在、松本を率いる反町監督というめぐり合わせもある。大多数の松本サポーターに加え、松本側のメディアも大挙する見込みになっている中で、03年の再現を果たせるか。福岡もこの試合で勝ち点3を得られなければ数字上、今季のJ1昇格の可能性が完全に消滅する重要な一戦でもある。単なる引き立て役で終わるわけにはいかない。福岡の意地を見せなければならない。(杉山 文宣)
■松本山雅FC
気負いも緩みもない。平常心の松本
あと一つ――。今節に勝利すれば、松本の2位が確定する。しかし、選手たちには気負いも緩みもない。激動の2011シーズンを過ごした飯田が、「今季よりも当時のほうがプレッシャーはあった」と振り返るように、今は自分たちの力でJ1昇格を勝ち取れる状況だ。敵地となるが、眼前の試合で勝ち点3をもぎ取ることが松本の流儀。平常心で臨めるかが勝敗を左右する。
負ければプレーオフ進出が消滅する福岡も、勝利を渇望している。船山、岩上らは徹底したマークにさらされることは間違いない。期待したいのは、1トップでの起用濃厚の山本。前回対戦時(第21節・2○1)では、プロ初得点となる決勝点を挙げている。8試合ぶりとなる得点後の跳躍パフォーマンスを見たい。(多岐 太宿)