■京都サンガFC
攻めて勝つ、これがいまの京都だ
前節・岡山戦(3○2)は大黒の終了間際の2ゴールにより、辛くも昇格レースに踏みとどまった。死の淵から生還した劇的な展開を勢いに変えて、富山戦に挑む。
現在39試合で25得点をあげている大黒。エースが終盤戦に差し掛かっても得点力を維持しているのは頼もしい限り。チームとしても大黒を生かしつつ、ドウグラスの高さや工藤のチャンスメークなども絡めて決定機を作れるようになってきた。
一方で課題となるのが試合運びのつたなさ。前節も前半に幸先良く先制点を奪いながら、その後にトーンダウンして相手に付け入るスキを与えている。これまでは守備のリスクを考慮し試合を進めてきたが、岡山戦の後半は“勝たなければプレーオフ圏が絶望的”という状況も相まって、攻撃に出るスピード感や迫力が際立っていた。富山戦でも、“ここぞ”の場面ではアグレッシブな姿勢を打ち出して勝利をつかみ取る。(雨堤 俊祐)
■カターレ富山
残り3試合、サポーターに勝利を
前節・栃木戦を1-0で制したが、最下位とJ3降格が確定した。1時間早く試合を終えた21位・讃岐が勝ち点1を加算したためだ。目前の試合に集中することを当初から決めていた選手たちは、その結果を知らずに後半に臨み、3試合ぶりの勝利を手にした。
サポーターの多くがチームに同調して讃岐戦の情報をシャットアウトして応援した。試合後、彼らが選手に望んだのは残り3試合を全力で戦うことだった。ブーイングをする者はいなかった。自分が「なにをしてもらえるか」ではなく、「なにができるか」を問うた上での態度だ。しっかりと戦い抜いてプライドを示すことが、来季につながると信じている。
秋本が、「サポーターの言葉が胸に響いた」と語り、朝日は、「(彼らに応えるため)残り3試合に気持ちを持って行く」と話す。チームの士気はなお高い。勝利を届けるために死力を尽くすことだろう。(赤壁 逸朗)